かぶれの世界(新)

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2017年天邪鬼占い

2017-01-08 22:39:13 | ニュース
4日に投稿した「大胆占い」では、今年は3か月先の世界すら不透明、ほぼギブアップ気味だったがそれなりに真面目な予測を紹介した。その中で3つのリスク「米国民がトランプ大統領に失望する」と「欧州各国のポピュリズム広がる」、「新興国通貨安による世界経済危機」をあげた。加えて中ロが引き起こす地政学上の危機がありそうだ。

今回は「起こりそうもないけど、起こったら世界は大変なことになる」という恒例の「天邪鬼占い」を紹介する。昨年は起こりそうもないと予測した「トランプ大統領」と「習近平の恐怖政治」が現実になったが、世界は驚いたがひっくり返ることはなかった。多分、その影響は今年具体的な形で現れそうな気配だ。

今年は上記の「大胆占い」で指摘したリスクが現実のものになりそうだが、「起こりそうもないけど、起こったら世界は大変なことになる」の延長線上の最も極端なケースを下記の様な「天邪鬼占い」としたい。それではつまらない、天邪鬼とは言えない、と言われそうだが他には思いつかないのだ。

1)トランプ大統領暴走する
やっぱりトランプ大統領発の異変を第一に上げたい。政治に無知な不動産屋のトランプ氏が指名した閣僚は全て「桁外れの大富豪と強面の軍人出身」だ。今の所議論されている政策は金融規制緩和など富裕層の為のもので、大統領選の重要な支持者に応える政策は個別工場の海外移転抑制位しかない。白人労働者に富が配分されるどころか、次々と公約の嘘がバレて彼等は裏切られたと思うようになると私は予測する。批判に焦ったトランプ大統領が国際ルールに反する保護貿易政策を打ち出し世界貿易が混乱する。トランプ氏が危機を回避するために、冷静に現実を見てそれに基づき長期的な判断を出来ないケースがゼロとは言えない。

2)欧州にポピュリズムの波が広がる
今年EUの主要国で実施される国政選挙で、メルケル氏が独首相に再選されない、仏大統領が極右政党のルペン氏になる、オランダ等で極右政党が躍進する等、どれか一国でも起こるとEU崩壊の危機が始まる。その前に始まるはずの英国の離脱交渉の行方が注目される。万が一3月までに大きなテロ事件が勃発すると、かなりの確率でどこかの国で極右政権が誕生するだろう。そこまで行かなくとも再選されたメルケル首相の影響力が弱まり指導力を発揮出来ず、EU崩壊への第一歩になる可能性がある。

3)新興国の経済危機
次はトランプ新大統領の政策に新興国が強く影響を受ける事態だ。保護貿易と金利上昇により新興国の通貨安が急速に進み、資本投下されたドル資金が米国に急激に還流されるとアジア危機の悪夢が再現する。昨年末から新興国の通貨安は一服したが、繰り返し報道されたように中国の外貨準備高が昨年35兆ドル減少し当局は強力な規制を行った。危機は一番弱い国を狙って起こり、一旦ある国で発生した通貨危機は他国に連鎖して地域全体の危機に発展する恐れがある。

4)地政学的な危機が迫る
世界各地に地政学上の危機のタネは幾つもある。特に中ロの国境付近には深刻な紛争に発展する可能性が強い。2017年の中国は習近平体制維持の為の重要な時期で彼の言う「核心的利益」を守る為領土問題で絶対に妥協しないだろう。一方、サワーズ英MI6前長官の「ロシアは脅威にさらされ、危ないと思えば、むしろ危険な行動に出かねない。彼らが冷静でいられるよう、過度に脅かさないことが大事だ。」(日本経済新聞1/8)との指摘は今迄のウクライナ問題をよく説明している。プーチン大統領が米国大統領選にまで介入してくる恐ろしさに備えておく必要がある。

以上の4つの起こってはならないリスクが今年も起こりそうな気がする。その最大の理由は米国の弱体化による「G0現象」であり、オバマ大統領の所謂「弱腰外交」が作りだし、多分トランプ新大統領の「米国第一主義」でその歩みを早めるであろう。上記サワーズ氏のインタビューで、トランプ氏の主張は「米国は、日本や英国のような古い同盟国を大切にするが、目の前の懸案を処理するため、貢献してほしいという思いも抱いている。・・・」 この主張には日欧ともに状況を冷静に捉えて現実的な対応をすべし、一国平和主義のような綺麗事では済まされない、という説得力のある問いかけと私は思う。いずれにしても2017年は難しい判断が迫られることになりそうだ。■
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2017大胆占い

2017-01-04 11:44:27 | 社会・経済
緩やかに回復する世界経済に霧
正直言うと今年の「大胆占い」はしたくない。3か月先の世界の姿すら不透明で私にはさっぱり見えない。例年なら12月20日頃には年賀状に今年の予測を印刷しなければならないので、腹を決めてエイヤーと無責任な「大胆予測」する。だが、今は喪中なのでこの十年余で最ものんびりでき、何もせず年末年始を過せた。しかし3が日も終わり、今年最初の無責任を実行することにする。

全体として世界経済は昨年後半から緩やかに回復する兆しを見せている。昨年の正月は中国経済の減速や資源価格低下で見通しは明るくなかったのに比べれば実体経済は悪くない。昨年は想定外の英国のEU離脱とトランプの次期大統領が決まったが、昨年後半から徐々に経済指標は改善に向かっている。なのに、前方に見える灯が靄(もや)に包まれ揺れているのだ。

理由は明らかで、世界経済の行く手に何が起こるか読めないリスクがゴロゴロ転がっている。トランプが新大統領に就任後に全ての選挙公約をドンドン実行したら世界は吹っ飛ぶ。その前にリスクを感知して現実的な政策に軌道修正する可能性も無くはない。だが、中国との関係が悪化する可能性は高く、そうなると世界の政治経済は深刻な影響を受け、現在の緩やかな回復など誤差の範囲になってしまう。

3つのリスク
トランプ大統領就任後の100日が注目されている。議会に諮らずとも即実行できる大統領令は限られている。その間はまずロシア制裁や中国との外交に絡んで新大統領が共和党主流派とどんな関係を構築するか、加えてFRBが金利上昇させた場合の反応、TPPだけでなくEUや北米などの貿易協定の扱い等が注目される。その前に公約通りに国内政策を打ち出せるか、場合によっては短期間に国民が失望する恐れの可能性もあると予測する。

もう一つの大きなリスクは欧州各国のポピュリズムの広がりだ。春からオランダ、フランス、ドイツなど重要な国政選挙が予定される。これらEU主要国の一つでも極右政権が誕生するようなことがあれば、EU政策運営は混乱に陥り機能しなくなるだろう。こんな状態で3月から開始される英国EU離脱交渉が出来るだろうか。そんな最悪の状態になった時、ドイツ銀行や伊銀行危機が適切に対処出来るか。心配するときりがない。

3つ目のリスクはトランプの経済政策(トランポノミクス:Trumponomicsと言われ始めた!)が極端な保護主義に傾き同時にFRBが早々に金利を上げる事態になると、ドル高と中国元安など新興国通貨が下落してアジア危機並の資本流出が起き、危機に発展する可能性だ。一方米国が保護貿易を徹底すれば、中国がアジアに新たな経済ブロックを作る可能性が高い。

座して待つしかない?
これ等のリスクは金融がシステミックに連動して波及し恐慌に発展する恐れは十分ある。だが、我が国に何ができるだろうか。多分、座して待つしかないだろう。上記のような世界に波及するリスクは政治が主要な役割を果たすはずだ。だとすれば、世界政治経済の舵を握るリーダーとして日本トップが貢献する機会は限られる。皮肉にもEUのリーダーが最も経験を積んでいると思うが、EUの現状を考えると力不足にならざるを得ないだろう。

出来ることは、何が起こっても耐えられるよう色々なケースに備えて準備しておくことと、一方でチャンスを逃さずタイムリーに手を打っていくことだ。深刻な危機が来るかもしれない今年、危機管理能力のあるリーダーが誰か極めて重要だ。想定外の危機発生時のリーダーの重要性は、東日本大震災時の民主党政権の迷走を思い出せば理解できる。安倍首相は悪くないが、世界をリード出来ないとしてもリーダーを支える重要な役割を果たせれば上出来だろう。

そんなこんなで、2017年の世界経済予測を現状の延長で考えると以下のようになる。「大胆占い」を返上したい所だ。無責任を貫いてもどっちに転ぶか分からないのが正直なところだ。

成長率   大胆占い IMF1611
世界経済  3.0    3.4
米国      2.2    2.2
欧州     1.0    1.5
中国      6.1    6.2
新興国     4.2    4.6
日本      0.5    0.6
(注)単位%、IMF1611は2016/11時点の予測 

緩い居心地の悪くない状況だが先行きが不透明な時、我々はどうすべきだろうか。最悪事態に備える一方で、「縮み志向」でいるだけでは最悪事態の展開次第で訪れるチャンスを生かせない。私のような高齢者の資産管理で例えると、ポートフォリオを見直し「現金比率を高め」危機に備え、危機が杞憂に終わりそうなら「後追いで投資に回す」のが2017年の在り方と思う。何しろ、日本は国自体が高齢者なのだから。■
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私的・2016年を振り返る

2017-01-01 18:39:49 | 日記
新居で雑煮を頂く
昨夜は紅白を最後まで見たのでいつもより遅く寝たせいか、今朝目が覚めるともう7時過ぎだった。新居で迎える初めてのお正月は快適だった。昨年までは外気の寒さが窓や隙間から家の中に入ってくる感じで、布団から抜け出ると寒さで震えた。新居ではパジャマの上にフリースを羽織れば十分で、そのままリビングに移動してテレビを見ながら新聞を読めた。

やがて家内が起きて来て作ってくれたお雑煮がいつにも増して美味しかった。何でこんなに美味しいのかレシピを聞くと、前夜から昆布とカツオの出汁をとり、白菜・カブ・ニンジンを煮てみりんとお酒で味を整え柚子の皮で香り付けし、近所の和菓子屋さんに注文で作って貰ったお餅を入れたという。旨みがよく出てさっぱりした味が最高だった。雑煮は昔から同じはずなのに新鮮だった。

微妙な味覚と血圧の回復
この食材そのものを味わえた理由の一つは昨年から息子のプロティンダイエットを一部取り入れ、食習慣を変えた結果私の味覚が変わったのかもしれない。ポイントは夕食から炭水化物を除いたのと、朝夕に短時間のウエィトトレーニングを取り入れたことだ。先ず朝起きると骨盤矯正のストレッチと腕と肩のウエィトトレーニングをやり甘いものと牛乳をとった後、果物にヨーグルトと食パンを頂く。田舎では徹底して減塩料理を作った。

昼食は普通の食事をガッツリ食べる。そして夕食の2時間前に朝より強めのトレーニングをやり、ご飯など炭水化物を抜いて肉や野菜とお酒を頂く。それ以降は翌日まで何も口に入れない。極めて健康的だと思う。トータルの摂取カロリーは増えたが体重が2kg減、血圧が80-120前後で落ち着いている。掛かりつけ医と相談して降圧剤を1つ減らしたが血圧は変化ない。看護婦は降圧剤を減らした患者は初めてだとのこと。

人生最大の買い物と引っ越し
冬場になっても血圧が安定しているのは私にとっても初めてのことだが、そのもう一つの理由は新居の耐熱設計で屋内の気温が安定しているせいではないかと思う。家を買うのは人生最大の出費と言われるが、私にとっては4回目になる。20代後半の結婚前が最初で、その後米国で中古住宅を買い、実家の母屋と蔵の改築、そして今回の自宅建て替えだ。今回をもって私の人生最後の家になるのは間違いないと思う。

私自身は普通のサラリーマンだったが多少の運と才覚に恵まれた。最初は父に助けで借金なしで自宅を建て、その後も節約を続け貯めたお金で米国で家を買い、しかも日本と異なり同じ価格で売却でき、実家改築は退職金の一部で賄い、リーマンショックを乗り切り、今回は日銀の低金利を反映した住宅ローンで賄った。運の良いサイクルで家を手に入れたと思う。今回もトランプ効果の神風でローン返済に四苦八苦しなくて済みそうだ。

13回目の引っ越し
私は通算13回引っ越しを経験した。最初の4回は学校の寮と川崎と府中の社員寮に住む為で殆ど記憶がない。次に最初の自宅に引っ越し1回、米国ではホテル住いから仮住いのアパートを経て借家に移るまでに3回、購入した中古住宅からカリフォルニアのアパート住いを経て日本に帰任で3回、今回の自宅建て替えの為に団地住いで往復2回。と言っても、引っ越しのベテランではない、毎回引っ越しの形態が違うので参考にならない。

一番大変だった引越は今回の旧自宅から仮住いの団地への引越で、長年使った諸々の家具の廃棄や小物の引っ越しの殆どを私がやった。同居の家族は仕事があったし、業者を使わないでなるべく節約したかった。しかし、これが人生最後の引っ越しになるかどうか分からない。自主的でないものを含めると、最後にもう一度か二度ありそうな気がする。私がどういう死に方をするかで決まりそうだ。

人生初にして最後の・・・
昨年7月母が死亡して人生初めての喪主をやった。これが最初にして最後の喪主を務めることになると願う。2003年に早期退職した時は母より少しでも長生きして、母に私の葬式を出させないという思いであった。というのは、祖父も父も早死にし残された妻が45-55年も後家さんで子供と家を守った歴史を何とかしたかった。

そして、退職後13年目の昨夏に母が死に私が母の葬式を出した。ついに我が家の歴史を変え、退職時の目標を達成した。これからは逆の立場になり、私が余り長生きするようだと順番が狂うかもしれない微妙な状況になる。今言えることは、今後は出来るだけ長く健康寿命を維持し家族の負担にならないようにしたい。

70回目のお正月
私は今年70歳になる。自分で自分のことを決められる健康寿命が何時までもつか、残された時間がどの位あるのか分からない。先日投稿した「私的・長時間労働」も電通の問題にかこつけて私の若い時代の働き方を振り返った。まだやり残したことはあるが、今年からその為の準備を始めようと思う。が、まだ具体的なプランはない。
  
普段食べ付けない雑煮のお餅を二つ食べただけでお腹が張る感じがした。外は雲一つない絶好のお正月天気で、富士山を見て来ると言って遊歩道を歩き多摩川に出て堤防沿いの道を歩いた。多摩丘陵の向こうに真っ白な富士山がいつもより大きく見えた。30年前頃、寒空のもと河川敷で子供達と凧揚げしたのを思い出した。今日は凧揚げする子供たちの姿はなかった。正月の日差しで額に汗を感じ歩を緩め自宅に戻った。■
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