八十路徒然なるままに

のどかなる日影に、垣根の草もえ出づるころより、やや春ふかく霞わたりてーーー。徒然草より

我が家の家紋

2023年06月12日 14時36分35秒 | Weblog

昨年の夏に、長い介護が終わったばあちゃんの新盆がくる。盆棚に飾る盆提灯に、家紋を書き入れる。先日、盆棚はどうしますかぁと、問い合わせがあった。その際、盆提灯はと問われ、家紋はというので、確たる文様は無いと返事をした。ならば、お墓へ行って確認をしてくると、担当の方が言った。小生も急ぎ行き、念のために、カシャッとしてきた。今も家紋は全く使わない。しいて言えば、女物の黒の羽織に、刺繍してある。「この紋どころが、目に入らぬかぁ」なんていう、威力は無い。テレビの時代劇を、ながら見をしていると、お侍の羽織に、紋が付いている。あちらこちら、めくってみると、だいぶ古い時代からあつたようで、江戸時代になり、日本各地の藩それぞれが、我が藩は、これだぁと、なったようだ。家紋の文様の基々は、170から200種あり、その基々を、ちょっと変化させたり、丸で囲んだり、白の所を反転して黑くしたりし、ちょこつと書き加えたり、大きさを替えたりして、「我が家のは、これだぁ」となったようだ。それで、五千数百の文様があるとか。間違っていたらゴメンナサイ。内閣総理大臣が、記者会見する際の卓には、「五三の桐」の文様が見える。これは、登録をしているようだ。「俺の家の家紋は、これだぁ」なのだから、たどれば、ルーツが分かるのかも。でも、そんな古臭いことでの交流はできない。逝ったばあちゃんは、来月、家族で一年忌、そのあと新盆の供養で、ようやく、長かった介護後の、肩の荷を下ろされる。


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