第83期順位戦の全行程が先日終わった。当ブログでは昨年6月1日に、第83期の名人挑戦者および各クラスの昇降級者を予想した。では、答え合わせをしよう。
■A級■
【名人挑戦】 佐々木勇気八段→永瀬拓矢九段
【降級】 中村太地八段、増田康宏八段→菅井竜也八段、稲葉陽八段
■B級1組■
【昇級】 広瀬章人九段、羽生善治九段→近藤誠也七段(八段に)、糸谷哲郎八段
【降級】 大石直嗣七段、髙見泰地七段、石井健太郎七段→羽生善治九段、三浦弘行九段、山崎隆之九段
■B級2組■
【昇級】 木村一基九段、谷川浩司十七世名人、伊藤匠七段→服部慎一郎六段(七段に)、青嶋未来六段(七段に)、伊藤匠叡王
■C級1組■
【昇級】 出口若武六段、冨田誠也五段、藤本渚五段→斎藤明日斗五段(六段に)、藤本渚五段(六段に)、佐藤和俊七段
■C級2組■
【昇級】 梶浦宏孝七段、八代弥七段、池永天志六段→上野裕寿四段(五段に)、岡部怜央四段(五段に)、池永天志六段
こんな結果となった。順番に見て行こう。
まずA級は、名人挑戦に佐々木八段を挙げたのはけっこうな勝負手で、実際佐々木八段は竜王戦の挑戦者になり活躍したが、そこで力を使い果たしてしまったようだ。後半息切れしたのが残念。
降級は、菅井八段と稲葉八段になった。このクラスでは星一つの差で文字通り、明暗が分かれる。
B級1組は、昇級予想はハズレたが、誰が昇級しても納得のメンツではある。
降級は、羽生九段が名前を連ねたことに驚いた。私は昇級予想に挙げていたくらいだから、降級が決定したときは、言葉を失った。
あと、山崎九段はともかく(失礼)、三浦九段も降級するとは思わなかった。かように予想は難しい。
B級2組は、伊藤叡王の昇級予想は当然として、連勝男の服部七段を挙げなかったのは失敗だった。
谷川十七世名人を予想したのは勝負手で、最初の3局を連勝したときはあわやという感じだったが、その後失速した。
C級1組は、藤本六段の昇級は当然として、佐藤七段の昇級が見事だった。佐藤七段は、第77期に、順位戦参加15期目で、C級1組昇級。亀の歩みではあるが、それが貴い。竜王戦では1組の経験もあるし、隠れた実力者といえる。
C級2組は、上野五段を昇級に入れなかったのは失敗だった。とはいえ、52位からゴボウ抜きの1位抜けは見事。
あとは梶浦七段を昇級に挙げたが、6勝1不戦敗から最後に3連敗し、長蛇を逸した。梶浦七段は人柄もよく、昇級してほしい棋士のひとりだが、現実は甘くない。
ほかは八代七段を挙げたが、やはり「後半失速して、6勝4敗で終わった。竜王戦では1組でベスト4まで勝ち上がっているのに、順位戦では勝てない。ここが順位戦の恐ろしいところである。
なお、今期は佐々木七段を昇級に入れなかったが、どうせ7~8勝して、順位の差で昇級できないのだろう、と読んだ。果たして、その通りになってしまった。
ことに最終戦は、勝てば昇級の山本博志五段をねじり倒しての、勝ち名乗りだった。皮肉交じりに書くが、文字通り「C2の番人」と化している。
以上、予想17名中、正解3名。しかし伊藤叡王と藤本六段の昇級は当然なので、実質正解は「1」だった。もうちょっと当てたかったところである。
なお、今期は「昇級昇段」が6名もいた。昇級者の絶対数が増えたこともあるが、それだけ若手が活躍したということだ。私としては、ベテランの奮起を望む。
■A級■
【名人挑戦】 佐々木勇気八段→永瀬拓矢九段
【降級】 中村太地八段、増田康宏八段→菅井竜也八段、稲葉陽八段
■B級1組■
【昇級】 広瀬章人九段、羽生善治九段→近藤誠也七段(八段に)、糸谷哲郎八段
【降級】 大石直嗣七段、髙見泰地七段、石井健太郎七段→羽生善治九段、三浦弘行九段、山崎隆之九段
■B級2組■
【昇級】 木村一基九段、谷川浩司十七世名人、伊藤匠七段→服部慎一郎六段(七段に)、青嶋未来六段(七段に)、伊藤匠叡王
■C級1組■
【昇級】 出口若武六段、冨田誠也五段、藤本渚五段→斎藤明日斗五段(六段に)、藤本渚五段(六段に)、佐藤和俊七段
■C級2組■
【昇級】 梶浦宏孝七段、八代弥七段、池永天志六段→上野裕寿四段(五段に)、岡部怜央四段(五段に)、池永天志六段
こんな結果となった。順番に見て行こう。
まずA級は、名人挑戦に佐々木八段を挙げたのはけっこうな勝負手で、実際佐々木八段は竜王戦の挑戦者になり活躍したが、そこで力を使い果たしてしまったようだ。後半息切れしたのが残念。
降級は、菅井八段と稲葉八段になった。このクラスでは星一つの差で文字通り、明暗が分かれる。
B級1組は、昇級予想はハズレたが、誰が昇級しても納得のメンツではある。
降級は、羽生九段が名前を連ねたことに驚いた。私は昇級予想に挙げていたくらいだから、降級が決定したときは、言葉を失った。
あと、山崎九段はともかく(失礼)、三浦九段も降級するとは思わなかった。かように予想は難しい。
B級2組は、伊藤叡王の昇級予想は当然として、連勝男の服部七段を挙げなかったのは失敗だった。
谷川十七世名人を予想したのは勝負手で、最初の3局を連勝したときはあわやという感じだったが、その後失速した。
C級1組は、藤本六段の昇級は当然として、佐藤七段の昇級が見事だった。佐藤七段は、第77期に、順位戦参加15期目で、C級1組昇級。亀の歩みではあるが、それが貴い。竜王戦では1組の経験もあるし、隠れた実力者といえる。
C級2組は、上野五段を昇級に入れなかったのは失敗だった。とはいえ、52位からゴボウ抜きの1位抜けは見事。
あとは梶浦七段を昇級に挙げたが、6勝1不戦敗から最後に3連敗し、長蛇を逸した。梶浦七段は人柄もよく、昇級してほしい棋士のひとりだが、現実は甘くない。
ほかは八代七段を挙げたが、やはり「後半失速して、6勝4敗で終わった。竜王戦では1組でベスト4まで勝ち上がっているのに、順位戦では勝てない。ここが順位戦の恐ろしいところである。
なお、今期は佐々木七段を昇級に入れなかったが、どうせ7~8勝して、順位の差で昇級できないのだろう、と読んだ。果たして、その通りになってしまった。
ことに最終戦は、勝てば昇級の山本博志五段をねじり倒しての、勝ち名乗りだった。皮肉交じりに書くが、文字通り「C2の番人」と化している。
以上、予想17名中、正解3名。しかし伊藤叡王と藤本六段の昇級は当然なので、実質正解は「1」だった。もうちょっと当てたかったところである。
なお、今期は「昇級昇段」が6名もいた。昇級者の絶対数が増えたこともあるが、それだけ若手が活躍したということだ。私としては、ベテランの奮起を望む。