一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

藤井棋王、タイトル27期目!!

2025-03-03 13:52:38 | 男性棋戦
2日は第50期棋王戦コナミグループ杯第3局があった(主催:日本将棋連盟、河北新報、下野新聞、千葉日報、山梨日日新聞、新潟日報、信濃毎日新聞、静岡新聞、北日本新聞、北國新聞、京都新聞、山陽新聞、中国新聞、日本海新聞、山陰中央新報、愛媛新聞、高知新聞、長崎新聞、佐賀新聞、熊本日日新聞、南日本新聞、沖縄タイムス)。ここまで藤井聡太棋王の2勝で、増田康宏八段は、とにかく勝つしかない。
いまの私にはほとんど関係ないが、棋王戦五番勝負はむかしから週末の開催で、ネット観戦に便利だった。その配慮に感謝である。ちなみに本局もABEMAでの中継があったが、例によって有料なので、私には無縁だ。棋王戦の中継サイトのみを見ることになった。
さて第3局は新潟市の開催である。新潟市といえば万代バスセンター内にある立ち食い蕎麦屋のカレーライスが有名である。私はタイミングを逸し食べたことはないが、いつか食べてみたいものだ。
マニアックなところでは、新潟交通や蒲原鉄道の廃線跡探訪もよい。平坦なところを走っていたので、足に負担もかからない。
さらに新津はJR東日本の車両を製造しており、新津駅界隈では、納品のために新車両が走っているのを見かける。この鑑賞も楽しい。
第3局は藤井棋王の先手で、角換わりになった。この戦型は永瀬拓矢九段がフルスピードですっ飛ばすが、増田八段もそうだった。指定局面までまっしぐらで、考慮時間0分である。
あとで分かったのだが、この少しあと、テレビではNHK杯で同カードの放送があり、藤井竜王・名人の先手で、同じ角換わりとなっていた。棋王戦では藤井棋王の桂跳ねに増田八段は銀を壁銀に引いていたが、NHK杯もそう。これが増田八段の研究手だったのだろう。
ちなみにNHK杯は増田八段が必勝形(99%)になりながら、時間に追われ大逆転負けを喫した。それもあって棋王戦は、増田八段に雪辱の炎が燃え上がっていたと推察する。
ところが棋王戦は16時01分、千日手が成立した。確かにその局面はどちらも打開しづらいところで、だとすると、増田八段のほうに不満が残ったのではないか。
千日手局の残り時間は、藤井棋王が50分、増田八段が1時間58分。双方に10分を足し、持ち時間を多く消費している藤井棋王を1時間としたわけだが、これは増田八段に小さくないアドバンテージとなった。
ところがネットでは、指し直し局の将棋がいつまで経っても反映されない。しょうがないから中継ブログを見たが、これでは局面の把握に限界が出そうだ。
戦型は増田八段の矢倉に、藤井棋王の雁木となった。増田八段は攻め味を見せるが、藤井棋王は中住まいに変化し、徹底抗戦の構えである。
その囲いめがけて増田八段が総攻撃を掛けたが、ブログの更新はここまで。そして気が付いたら、藤井棋王が防衛していた。藤井棋王、3連覇なる!
残り時間は藤井棋王3分、増田八段2分で、あれだけあった時間差も、逆転されていた。
そしてニュースによると、これが藤井棋王のタイトル戦100勝目だったらしい。だが将棋ファンからすれば、タイトル27期で谷川浩司十七世名人のそれに並んだことのほうが驚異だ。谷川十七世名人は「22歳の棋士に並ばれるとは……」と嘆息したそうだがその通りで、ふつう22歳といえば、棋士になりたての年齢である。それでタイトル27期は、考えられない。いつものフレーズだが、こんな棋士をドラマで描こうとすれば、バカバカしくて却下されているところ。いやその記録だって、あと1年も経てばさらに上積みされる。渡辺明九段の31期を抜くのも時間の問題なのだ。
増田八段も頑張ったが、勝利には結びつかず。伊藤匠叡王がほかのタイトル戦に出ない現在、誰なら藤井竜王・名人に勝てるのか。現状では誰もいない。どうしようもない。
コメント
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