一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

羽生九段、B級1組最終戦で敗れる

2025-03-07 14:27:42 | 将棋雑記
きのうは将棋界で衝撃的な結末があった。いうまでもないが、第83期B級1組順位戦最終戦・羽生善治九段VS大橋貴洸七段戦で羽生九段が敗れ、B級2組への降級が決まってしまったことだ。

きのう、ABEMAで放送があったかどうか分からぬが、先日のA級順位戦プレーオフで朝日新聞社がYouTubeで配信をしてくれたことから、今回もあるのではとフンだら、ビンゴだった。これ、いままでの私が勉強不足だったのかもしれないが、だいぶ前から朝日新聞社(毎日新聞社も)は、こうしたサービスを行っていてくれたのではあるまいか。けっきょく、情報弱者は損をするのである。
朝日新聞社のYouTubeは、棋士の解説はなかったが、両対局者の対局姿と、盤面はもちろん、形勢バーの表示もある。これで十二分である。
将棋は羽生九段の先手で、矢倉。大橋七段は雁木から中住まいに構える例の形で、昭和の将棋の「私からすると、戦型からすでに、先手に勝ってもらいたい形になった。
将棋は中盤まで難しい形だったが、1時間半ほど席を外して戻ってくると、羽生九段が銀桂交換の駒損になっていた。しかも羽生九段はその桂をすでに手放している。これは羽生九段がマズいのではないかと思った。
対して大橋七段は渋い。早めに底歩を打ったり、玉を安全地帯に引いたりと、実に落ち着いている。勝ち急がない姿勢というか、これが勝利への近道ではと思わせるものがあった。
羽生九段は不利ながらも、これから最善を続ければ、まだ楽しみがある。だが羽生九段は微妙に疑問手を重ね、徐々に差が開いていった。
最後は大橋七段に5手一組の好手が出て、羽生九段投了。まさかの降級となったのだった。
今期、羽生九段は立ち上がり2連勝。これはA級復帰もと期待できたが、以降がダメだった。せめて降級が2名だったら免れたのだが、これも規則だから仕方がない。
さて問題はこれからである。羽生九段は今後の動向に即答せず、「年度末まで考える」と回答を濁した。
私はこのブログでさんざん述べているが、棋士は順位戦を指すことに意義があると思う。実力者がフリークラスに転出することにまったく意味はない。B級2組に落ちたらB級1組に上がり、さらにA級に上がればいいだけの話だ。
羽生九段VS谷川浩司十七世名人の対決も夢がある。羽生九段には冷静な判断をお願いしたい。
コメント (3)
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