一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

G.W.九州旅行第5日・博多どんたく港まつり

2010-05-05 23:58:37 | 旅行記・G.W.編
明けてきのう4日(火)は、いよいよ「博多どんたく港まつり」の見物である。
前日はネットカフェの「ナイト10時間パック」で一夜を過ごしたが、「チェックイン」が午後9時35分だったので、4日朝は7時35分の「チェックアウト」となった。九州はここ数日晴天が続いている。4日も暑くなりそうで、日陰者の私には、この太陽がまぶしい。もっとも昨年の同じ日は雨で、どんたく見物を取りやめたことを思えば、そうそう贅沢も言えない。
「博多どんたく」については、あらためて説明するまでもないので、省略する。ひとつだけ記しておくと、「どんたく」とは、オランダ語の「Zondag(ソンターク)」、つまり「休日」から来ているという。
どんたくは午後3時から始まる明治通りの大パレードがメインだが、市内30数箇所では、午前10時から演舞が行われる。
しかしそれまで時間がある。駅までふらふら歩いていると、牛丼の松屋が目に入ったので、入る。牛めしと生野菜で420円。旅先で食べる牛丼は美味しい。
それでも時間がある。喫茶店に入ってムダなおカネは使いたくないので、ひたすらふらふら歩いて時間をつぶす。
10時になって、JR博多駅前の特設ステージで演舞がスタート。博多駅は現在、来年春の九州新幹線全通に向けて駅舎の改築中で、例年よりステージが右側に移動している。どんたくの1発目はここからスタートするのがスジである。
おばちゃん方の日本舞踊を一瞥したあと、大博通りへ向かう。これも私の定跡である。
「博多区演舞台」がある。当然見学コースである。またおばちゃん方の民謡などをやっている。「ふるまい酒」をいただく。お礼というわけではないが、花募金に100円を寄付する。昔は寄付をすると、寄付した金額以上のお菓子をいっぱいくれたが、最近はそれもなくなった。
先へ進もうかと思いきや、「沖縄エイサー」の演舞が始まったので、再び足を止める。
私の義理の妹は沖縄生まれなのだが、東京で見るエイサーは本物ではないという。やはり彫りの深い顔の踊り手が太鼓を叩かなくてはダメなのだろう。
この演者も九州在住で、妹に言わせれば疑問手なのだろうが、私には素晴らしい演奏に聞こえる。血が騒ぐ。ああ、沖縄に行きたい。社団戦なんかどうでもいいじゃないか。昨年の7月、社団戦を無視して宮古島へ飛んだのは正解だった。
大通りを左折し、しばらく歩くと櫛田神社が見えてくる。これも毎年のパターンである。
境内に入ると、今度はお茶のサービスがある。乾いた喉に嬉しいサービスだ。お茶のお礼というわけではないが、絵馬を買ってみる。昔は絵馬を購入し、願い事を書いて納めたものだ。書くことはいつも決まっていて、学生時代に旅先で一目惚れした秋田県の女性に再会できますように、というものだった。もちろん今回は違う内容である。それをここに書くわけには行かぬ。
上川端商店街のアーケード街に入る。ここでも「どんたく本舞台」がある。女性4人のゴスペルシンガーが冴えた歌声を披露している。テレビカメラが彼女らを映している。
アーケード街へ戻る。店頭で、鶏のから揚げ7コと缶ジュースのセットを250円で売っている。売り子の女の子がかわいかったので、つい買ってしまう。美人は絶対トクだ。
そのまま先へ進むと、とんこつラーメンの店が目に入る。ここは何回も通っているが、いつも満員である。いまは昼前なので、まだ空席がある。いい機会なので入ってみる。とんこつラーメン、290円。麺はとんこつラーメン特有の細めん。スープはクリーミーで、とんこつ特有の臭みがまったくない。これなら毎日食べても飽きない(飽きる)。この店の人気がある理由が分かる気がした。
中央広場まで足を伸ばす。ここは屋台がズラリと並び、あっちこっちで食べ物の匂いがする。この広場は「かたらんネ!」と題し、若者がパフォーマンスを繰り広げる。ここが私の一番好きな舞台かもしれない。といっても、演者の大半は小学生から中学生まで。もう少し歳が上だと、カメラ小僧の血が騒ぐところだ。
それにしても雲ひとつない、いい天気だ。演者の女の子たちが眩しい。これを見ているとキリがないので、また先へ進む。
市役所前の広場へ行く。ここは「お祭り本舞台」で、最大の演舞台といってよい。フィナーレは各所で行われるが、例年はここにミス福岡が集結する(と思う)。少なくとも2年前はそうで、フィナーレも終了した際、居並ぶカメラ小僧に混じって、ミスをバシャバシャ撮らせていただいたことがある。
ここは企業の出展が多い。霧島酒造も店を構えている。なんでLPSAの女流棋士を5人しか出場させなかったのだろう。そのまま通り過ぎる。
これだけ見ても、まだパレードの時間にならない。再び中央広場へ戻る。ちょっと演者の平均年齢が低い。アーケード街へ戻る。舞台ではチビッコ諸君のチアリーディングをやっている。もう少し年齢がほしい。
アーケード街をちょっと外れたところに、味のある外観の甘味処があった。男ひとりで入るのは勇気がいるが、そろそろ座りたい。誘惑に負けて、入る。店内は狭いが、けっこう人が入っている。氷金時(500円)を頼む。
出てきたかき氷は、ふわふわしていて、予想以上の美味だった。昨年の夏、沖縄・竹富島の甘味処で食べたかき氷と同じ食感だ。あずきもたっぷり入っていて、これで500円なら納得である。さすが専門店の味であった。
そろそろ3時近くになったので、パレードがある明治通りへ行く。予想はしていたが、物凄い人だ。昨年は雨が降っていたので沿道の客もまばらだったが、今年は二重三重の見物客がいる。しかしこれだけ人がいても、「エアポケット」はあるもので、カメラを構えても前方の観客の邪魔にならない場所があるのだ。
3時05分、パレード開始。各所の音楽隊が行進する。この日のために皆さん猛練習を積んだはずで、それを聴けることを嬉しく思う。
ミスが車体の高いクルマでやってくる。向かって左に主催者関係のおっちゃん、右にミス。私は道路の左側にいたから、ミスはあちら側を向いていた。おもしろくない。後方からさらにふたりのミスが続く。しかし一瞬のことで、写真はあまり撮れなかった。これ、2年前の私なら追いかけて撮り続けているところだが、今年はその意欲が湧かない。LPSAの金曜サロンに通って美人と接する機会が増えたことと関係があるのだろうか。
警備員と、数メートル先にいるカメラマンが邪魔だ。場所を代え、格好の場所を確保する。
花自動車が数台過ぎると、次はマーチングバンドとバトンチームの登場である。幼稚園から小、中、高、大学生とだんだん年齢が上がっていき、当然ながら後者に進むにつれて、私の期待度は高くなる。
写真を撮るチャンスは一瞬である。大勢の中から、ヤマグチエリコ級の美人を一瞬のうちに探し、シャッターを切らねばならぬ。将棋のある局面をパッと見た瞬間に、どれが最善手か見極めるのと同じだ。
と言ってはいるが、私はパチッと遠慮気味に撮る。デジカメだからもっと枚数を撮ってもいいのだが、どうも銀縁カメラ時代の癖が抜けず、枚数を稼げない。相変わらず、あまりいいショットがない。
どんたく隊の各チームが登場する。ここはきもの姿のおばさまが主だ。和服姿で両手にしゃもじを持ち、シャンシャン鳴らしながら練り歩く。マーチングバンドとは比較にならない人の多さだ。
しかしそんな中にも、中倉彰子女流初段や岩根忍女流二段クラスの、ハッとするような美人妻がいる。そこをパシャッと撮るわけだ。しかしそんな美人が通るときに限って、どーでもいいスタッフが彼女の前を平行したり、ただ駆け抜けるだけだったりして、収穫ナシに終わることが多い。
3時前に明治通りに来た時は、あまりの観客の多さに嫌気が差したが、だいぶ人も少なくなってきた。前方が空いたので、私は座る。こんなことは初めてだ。演者を仰角で見る。演者の迫力がより増すように思う。
某大学のチアリーダーがやってきた。この角度からミニのスコートは強烈である。しかしアメリカンフットボール部の面々が、彼女らをガードするように左右を固めている。何枚か写真に収める。たしか2年前は、彼女らも時々立ち止まりパフォーマンスをやってくれたが、今年はどうなのだろう。しかし追いかける欲望がない。
「コカコーラウエストどんたく隊」がやってくる。ここは社員が踊っているのだと思うが、女性が美人ばかりで、好きなチームのひとつである。演者が笑顔いっぱいで過ぎ去っていく。…ああっ!! スタッフ数人が、コーラの190ml瓶を模したバルーンを引っ張っている。
船戸陽子だ!! まさかこんなところにも彼女を想起させる物体が出てくるとは!!
(私へのお土産、ラー油だけなの?)
23mlで630円もしたんだからいいじゃないか!!
私は天の声を掻き消す。
「琉球國祭り太鼓」がやってくる。黒の衣装で太鼓を叩く女性が凛々しい。上田初美女流二段あたりがこれをやったら似合いそうである。上田女流二段は沖縄顔である。本田小百合女流二段もいい。本田女流二段は、健康的な笑顔がいい。エイサーにピッタリだと思う。
午後6時20分過ぎ、総踊り隊が4チームやってきて、パレードは終了。このあとは、各所で市民といっしょに総踊りを行い、フィナーレとなる。
私は市役所前へ向かうが、今年はそこでのフィナーレはないようだった。明治通りをうろうろするが、ミスの姿が見えない。そうこうしているうちに、各所で総踊りが始まってしまった。使用曲は「博多どんたく」と「博多カッチリ」だ。私も踊ってみたいが、40を過ぎたオッサンが、一般のネーチャンに混じって踊ることは相当の勇気が要る。今年も傍観者になって、手を叩くだけだった。
午後7時30分すぎ、滞りなくプログラムは終了。そのまま通りを歩いていると、カプセルホテルの1,000円割引券をもらう。この日の宿は決めていなかったので、前にあるビルに上がってみる。受付には妙齢の女性が2人いたが、値段を訊くと、1,000円は引くが、休日前なので3,100円だという。ビルの1階には「本日2,900円」と書いてあったから、微妙に値が違う。
パソコンはあるかと訊くと、2台あるという。これからブログを書きたいが、3時間近くはパソコンを占領するわけで、微妙な数である。
とりあえず考えます、と言って、私は上川端のアーケード街へ戻った。とりあえず晩飯である。さんざん迷ったが、結局地元チェーン店のうどん屋に入った。炭水化物満載の「うどん定食」を頼む。かけうどんに天ぷらが5品とライスが付いたものだ。うどんはつるつるしていてのど越しがいい。出汁も薄味ながらいい香りで、これで680円はお得な価格設定だと思った。ところでこの店、昼に食べたラーメン屋と道路を挟んだ向かいにある店だった。
もう演舞台は終わっている時間だが、「上川端どんたく本舞台」はまだやっている。舞台袖からチラッと見ると、肩を露わにした白い肌の女性が踊っているので、私は観客席に入った。
それはフラダンスだった。歳のころは40代後半から50代前半と思われるお色気たっぷりの女性が、優雅にフラダンスを踊っている。ふだんなら無視して出て行くところだが、私の旅も5日目である。しなやかな踊りを観ているうち、なんだかムラムラしてきた。よく考えれば、私も舞台の女性とそんなに年齢は変わらないのだ。
3曲ほど踊ったあと、終了。そのあとは、絶対孫がいるに違いない女性が日本舞踊を始めたので、ムラムラも鎮まり、私は再び先ほどのカプセルホテルへ向かった。
7階の受付へ行くと、女性スタッフがひとり増えており、その人が応対してくれた。今度の説明では、入会金不要で2,900円だという。何だか知らないが、それなら泊まるしかないだろう。実際汗をかいていたし、すぐにでも大風呂に入って汗を流したかった。それに前日のネットカフェでは「ナイト10時間パック」が最長である。いまからだと、翌朝7時に店を出なければならない。そんなハードな行動はもういい。真横になって眠りたい。
チェックインに踏み切る。しかし説明を聞くと大風呂はなく、シャワールームだけ、というのは誤算だった。ただチェックアウトは12時だというし、まあいい。写真を見る限り、カプセルは木目を基調としており、中も広そうだ。
女性スタッフ氏がロッカーまで案内してくれ、そこで着替えてカプセル内に入ってみる。ふわふわの布団が敷いてあり、すこぶる居心地がいい。これは気にいった。
というわけで、ここでこのカプセルホテルの名称を書いてしまおう。

「ウェルキャビン中洲」

まだこの1店舗しかないらしいが、将来店舗が増えるのは確実と見た。それにしても、旅行5日目でカプセルホテルの2,900円が宿泊最高額とは、情けない。
シャワーを浴びる。ネットカフェと違って時間制限がないのがありがたい。
サッパリしたあとは、1階上のリラックスルームへ向かう。ここにパソコンが置いてあるのだ。しかし想像もしない展開が待っていた。何とそのパソコンは、ポータブル型だったのだ。
とりあえず画面を開いたが、文字が小さすぎて、見ていて疲れる。文字の拡大機能も見当たらず、キーボードも小さい。これではブログを書きようがない。
きょうはぐっすり眠れということか。私は執筆を諦め、カプセルへ戻る。天井に有料ビデオのプログラムが挟まれている。これ、いつも思うのだが、ビジネスホテルならともかく、カプセルホテルでの有料ビデオって、どうなんだろう。処理はどうするんだろう。
そんなことを考えつつ、寝ることにした。時に午後10時25分。私の旅では、異常に早い就寝となった。
コメント (1)
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