一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第70期順位戦・昇降級者予想

2011-06-01 22:58:04 | 勝敗予想
5月31日に指された倉敷藤花戦、中井広恵女流六段×関根紀代子女流五段、石橋幸緒女流四段×千葉涼子女流三段は、いずれも前者の勝ち。中井女流六段、石橋女流四段は、マッカラン獲得まであと2勝となった。しかし…関根女流五段はともかく、チバリョーには何とかしてほしかった。
次局、中井女流六段は鈴木環那女流初段、石橋女流四段は中村桃子女流1級と対戦する。鈴木女流初段と中村女流1級には、是非とも頑張ってもらいたい。

第70期順位戦は、3日のB級1組を皮切りにスタートする。そこできょうは、全クラスの昇降級者予想をしてみたい(B級2組以下は昇級者予想のみ)。

A級:名人挑戦・丸山忠久九段 降級・谷川浩司九段、屋敷伸之九段
A級は誰もが名人挑戦候補なので、当たるも八卦、当たらぬも八卦だ。丸山九段は名人2期の実績を持つ大豪だが、このところ目立った活躍がない。ただし竜王戦では安定した成績を挙げており、そろそろ順位戦でも爆発しそうだと予想した。
降級は、まず谷川九段を挙げた。ここ数年の谷川九段には、名人挑戦はおろか、残留するイメージすらない。しかも谷川九段は、先日の総会で専務理事に推挙されてしまった。谷川九段のようなタイプは、対局以外の公務に時間を取られると、絶対に本業に影響が出るのだ。私の降級予想が外れることを祈る。
もうひとりは屋敷九段とした。屋敷九段はもちろん強豪だが、消去法で考えると、順位のわるい屋敷九段を挙げるしかない。

B級1組:昇級・木村一基八段、深浦康市九段 降級・井上慶太九段、畠山鎮七段
B級1組は例年大混戦になるので、順位1枚の差が本当に大きい。木村八段は前期無念の降級となったが、通算勝率もよいので、昇級者に挙げた。
もうひとりの昇級、深浦九段はすでにA級の格がある。いつまでもB級1組に留まっている棋士ではない。
前期昇級した阿久津主税七段も昇級者に挙げたいが、順位が最下位なので、今期は見送りとした。
降級は、前期の成績がわるく、順位下位の2人とした。中村修九段も怪しいが、中村九段はB級1組に残る地力があると思う。

B級2組:戸辺誠六段、広瀬章人王位
ゴキゲン中飛車の名手・戸辺六段は好守にバランスが取れ、死角がない。つねに好成績を挙げているし、まずは順当。
広瀬王位は振り飛車穴熊のイメージがあるが、横歩取りなど玉の薄い将棋も巧みにこなす。順位が低いが、タイトルホルダーだから、やはり昇級に挙げる。

C級1組:村山慈明五段、豊島将之六段
村山五段は前期9勝1敗の成績ながら頭ハネを食った。そうした場合、次期順位戦では平凡な結果に終わることも多いが、村山五段はまだ若いし、精神的ショックからも立ち直るだろう。もう少し体をしぼれば完璧だ。
豊島六段は王将戦の挑戦者になって、自信をつけたのではないか。今期は順位もよく、本命とした。
前期10戦全勝で昇級した佐藤天彦六段は、順位が下位のうえ、豊島六段、村山五段と当たっているので、今期の昇級は見送りとした。

C級2組:菅井竜也四段、永瀬拓矢四段、中村太地五段
C級2組は一昔前と違って若手棋士が多く、昇級者をしぼりきれない。菅井四段は、大和証券杯で羽生善治名人・王座・棋聖を破った星が光る。これは大きな自信になったことだろう。それが順位戦の成績にも反映されると信じて、一票。
永瀬四段は昔ながらの振り飛車の使い手で、実戦派の印象を受ける。長丁場の順位戦では、こうした戦いに軍配が上がる気がする。
中村五段の将棋はよく分からないが、今期のNHK杯でのキビキビした将棋が印象に残っているので、彼を推した。

順位戦は、来年3月まで10ヶ月の長丁場。参加する棋士の皆さまは、悔いのない戦いをしてください。
コメント (2)
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