…げふっ!!
喉元に天津麺のスープがせり上がってきて、目が覚めた。口中は相変わらず苦く、体調はわるい。時刻は5時半である。
昨日、汁物を立て続けに入れ過ぎた。それにソフトドリンクも大量に摂取したから、胃が悲鳴を挙げたようだ。
一昨日は一睡もできなかったから昨晩は早く眠りに落ちたがそこはそれ、ネットカフェだから熟睡はできなかった。
7日(日)、今日の予定はもちろん、さっぽろ雪まつりの鑑賞である。時間が許せば小樽にもお邪魔したいが、どうなるか。
早朝、中央バスターミナルに向かう。以前同じ行程を辿った時は、マクドナルドで朝食を調達したが、今は胃が弱って、受けつけない。
バスターミナルに着くと、ほどなく高速あさひかわ号が到着した。07時50分発で、増発便らしい。札幌まで2,060円はリーズナブルで、所要時間2時間20分は十分な速さだ。
出発。客はそれほど多くなかった。今日も天気はよさそうである。
10時過ぎまではリラックスの時間だ。うつらうつらしたり高速道路からの眺めを楽しんだりする。スマホを繰ると、今晩のホテルに空きがったので、予約を入れた。さすがに今日はベッドの上で寝たい。
時計台前には10時過ぎに着いた。
高速バスは特急より時間がかかるが、大通公園や時計台の近くに停まるので、そのぶんの時間が節約できるのがうれしい。
時計台は2日前の夜にも見たが、再訪だ。今度は観光客も多い。1枚パチリと写して、大通公園に向かう。
3丁目から入る。私にとって、実に28回目のさっぽろ雪まつりである。
午前中だが、休日なので観光客は思ったよりいた。まず目に入ったのは、auの三太郎(桃太郎、浦島太郎、金太郎)の雪像だ。さらにお馴染みの「白い恋人JUMP AIRジャンプ台」。
毎年スリリングな大回転を見せてくれるが、私はほとんど興味はない。
地面の雪の層は薄い。歩道と会場内の段差がほとんどない。しかし歩きやすくはある。
4丁目は「進撃の巨人」。巨人が街を破壊して、右腕をステージ下まで伸ばしている。おととい、田中哲司似の主人が語っていたやつだ。なるほどこれは斬新なデザインである。
5丁目は、大雪像の前面に「さっぽろ 冬物語」と彫ってある。どこか外国のホールのようだ。
大氷像は、「十渓天澄」と彫られている。どこかの有名な壁のようだ。
雪像もそうだが、氷像は夜になってライトアップされた時が幻想的でよい。つまり雪まつりは2度楽しめるのだ。
6丁目は観光案内所があり、ここに雪まつりプログラムが置いてある。中に入ると、スタッフ氏から「どこの国からおいでですか?」と、日本語で聞かれた。
……。ずいぶんなご挨拶だが、私は中国人に見えるからしょうがない。
今年は各国のプログラムが準備されていた。私はもちろん日本語表記のものをいただいた。
早速イベントスケジュールを確認する。12時からのとにかく明るい安村、15時からのMay Jのライブは確認済。あとおもしろそうなのは、11時30分から2丁目で行われる、「八戸えんぶり」だ。しかしあらゆる意味で時間が中途半端で、面倒なことになりそうである。
また6丁目は食の広場で、各地の名店が軒を連ねている。しかし私にはほとんど関係ない。
マルコメのみそ汁無料試飲コーナーがあった。本日一発目の「配給」である。早速いただき、美味しく賞味した。
7丁目・HBCマカオ広場は、「マカオ聖ポール天主堂跡」。細かい細工が美しく、これぞさっぽろ雪祭りという感じがする。
ここではビンゴゲームをやっていた。
8丁目・雪のHTB広場は、「北海道新幹線」。白色だから分かりづらいが、北海道新幹線がトンネルから出ている図だ。車両は実物大のようだ。
各ひろばでは撮影スポットが設けられており、後方の一段高いところから、スタッフが雪像と客を撮影してくれる。よく観光客が大雪像の前に人を立たせて撮影することがあるが、あれは人が小さくなってつまらないと思う。この撮影方法なら雪像と人物がどちらも大きく写り、うまい。
9丁目・市民の広場は、「路面電車の走る街」。札幌市電の中雪像が2基造られている。内地ではまったくニュースにならなかったが、昨年、路面電車がループ化されたらしい。今までコの字型だったが、両端が結ばれたのだ。路面電車の延長化は稀有なことで、札幌市の英断に敬意を表したい。
さらに「北海道大学旧札幌農学校昆虫学及養蚕学教室」。これは昔の教室を忠実に再現している。
小雪像は市民の手による「ド根性ガエル」など数基。
10丁目はUHBファミリーランド。大雪像は「ドラゴンボールスーパー・悟空&ベジータ大雪像」。これは説明不要だろう。キャラクターものは造形があっさりしているので造りやすいが、2次元を3次元にするのでそれなりの大変さはある。
ステージでは地元出身と思しき歌手がミニライブをやっていて、ここは大変な人出だった。
小雪像は「テッド2」。熊の造形がかわいらしい。
11丁目は国際広場。第43回目の国際雪像コンクールだ。ただしまだ制作途中で、完成している国はなかった。もっとも、中途でも素晴らしい作品ばかりで、名寄雪質日本一フェスティバルの雪像に勝るとも劣らない。
とある建物の横に、長蛇の列ができている。「SNOWMIKU2016」と題しており、北海道を代表するアイドル・初音ミクの公式グッズ売り場らしい。隅に見える小雪像も彼女のようだ。私もグッズは欲しいが、並んで買うほどの気力はない。
札幌市電では今年も彼女のラッピング電車が走るらしいが、それに出会えるかどうか。
12丁目は市民の広場で、市民力作の小雪像が展示されている。その中に五郎丸歩の雪像があり、これがそっくりだった。
ほかには、とにかく明るい安村の雪像があった。やっぱり、という感じである。
いつもならこの先を直進して札幌市資料館へお邪魔するのだが、2丁目の八戸えんぶりが見たいので、Uターンしなければならない。資料館へは後で寄るからいいのだが、それならここまでの行程が無駄になった理屈だ。ただ、雪像は何回見てもいいものだし、このくらいのロスは許容範囲である。
Uターンする。2丁目まではけっこう距離があり、地下鉄1駅ぶんある。でも時間的には大丈夫だ。
10丁目を通ると、今度はマイナーアイドルグループがライブをやっていた。その数6人。
これはちょっと見てみたいが、ここで時間を取られるわけにはいかない。
時刻は11時10分。行くか、見るか。
(23日につづく)
喉元に天津麺のスープがせり上がってきて、目が覚めた。口中は相変わらず苦く、体調はわるい。時刻は5時半である。
昨日、汁物を立て続けに入れ過ぎた。それにソフトドリンクも大量に摂取したから、胃が悲鳴を挙げたようだ。
一昨日は一睡もできなかったから昨晩は早く眠りに落ちたがそこはそれ、ネットカフェだから熟睡はできなかった。
7日(日)、今日の予定はもちろん、さっぽろ雪まつりの鑑賞である。時間が許せば小樽にもお邪魔したいが、どうなるか。
早朝、中央バスターミナルに向かう。以前同じ行程を辿った時は、マクドナルドで朝食を調達したが、今は胃が弱って、受けつけない。
バスターミナルに着くと、ほどなく高速あさひかわ号が到着した。07時50分発で、増発便らしい。札幌まで2,060円はリーズナブルで、所要時間2時間20分は十分な速さだ。
出発。客はそれほど多くなかった。今日も天気はよさそうである。
10時過ぎまではリラックスの時間だ。うつらうつらしたり高速道路からの眺めを楽しんだりする。スマホを繰ると、今晩のホテルに空きがったので、予約を入れた。さすがに今日はベッドの上で寝たい。
時計台前には10時過ぎに着いた。
高速バスは特急より時間がかかるが、大通公園や時計台の近くに停まるので、そのぶんの時間が節約できるのがうれしい。
時計台は2日前の夜にも見たが、再訪だ。今度は観光客も多い。1枚パチリと写して、大通公園に向かう。
3丁目から入る。私にとって、実に28回目のさっぽろ雪まつりである。
午前中だが、休日なので観光客は思ったよりいた。まず目に入ったのは、auの三太郎(桃太郎、浦島太郎、金太郎)の雪像だ。さらにお馴染みの「白い恋人JUMP AIRジャンプ台」。
毎年スリリングな大回転を見せてくれるが、私はほとんど興味はない。
地面の雪の層は薄い。歩道と会場内の段差がほとんどない。しかし歩きやすくはある。
4丁目は「進撃の巨人」。巨人が街を破壊して、右腕をステージ下まで伸ばしている。おととい、田中哲司似の主人が語っていたやつだ。なるほどこれは斬新なデザインである。
5丁目は、大雪像の前面に「さっぽろ 冬物語」と彫ってある。どこか外国のホールのようだ。
大氷像は、「十渓天澄」と彫られている。どこかの有名な壁のようだ。
雪像もそうだが、氷像は夜になってライトアップされた時が幻想的でよい。つまり雪まつりは2度楽しめるのだ。
6丁目は観光案内所があり、ここに雪まつりプログラムが置いてある。中に入ると、スタッフ氏から「どこの国からおいでですか?」と、日本語で聞かれた。
……。ずいぶんなご挨拶だが、私は中国人に見えるからしょうがない。
今年は各国のプログラムが準備されていた。私はもちろん日本語表記のものをいただいた。
早速イベントスケジュールを確認する。12時からのとにかく明るい安村、15時からのMay Jのライブは確認済。あとおもしろそうなのは、11時30分から2丁目で行われる、「八戸えんぶり」だ。しかしあらゆる意味で時間が中途半端で、面倒なことになりそうである。
また6丁目は食の広場で、各地の名店が軒を連ねている。しかし私にはほとんど関係ない。
マルコメのみそ汁無料試飲コーナーがあった。本日一発目の「配給」である。早速いただき、美味しく賞味した。
7丁目・HBCマカオ広場は、「マカオ聖ポール天主堂跡」。細かい細工が美しく、これぞさっぽろ雪祭りという感じがする。
ここではビンゴゲームをやっていた。
8丁目・雪のHTB広場は、「北海道新幹線」。白色だから分かりづらいが、北海道新幹線がトンネルから出ている図だ。車両は実物大のようだ。
各ひろばでは撮影スポットが設けられており、後方の一段高いところから、スタッフが雪像と客を撮影してくれる。よく観光客が大雪像の前に人を立たせて撮影することがあるが、あれは人が小さくなってつまらないと思う。この撮影方法なら雪像と人物がどちらも大きく写り、うまい。
9丁目・市民の広場は、「路面電車の走る街」。札幌市電の中雪像が2基造られている。内地ではまったくニュースにならなかったが、昨年、路面電車がループ化されたらしい。今までコの字型だったが、両端が結ばれたのだ。路面電車の延長化は稀有なことで、札幌市の英断に敬意を表したい。
さらに「北海道大学旧札幌農学校昆虫学及養蚕学教室」。これは昔の教室を忠実に再現している。
小雪像は市民の手による「ド根性ガエル」など数基。
10丁目はUHBファミリーランド。大雪像は「ドラゴンボールスーパー・悟空&ベジータ大雪像」。これは説明不要だろう。キャラクターものは造形があっさりしているので造りやすいが、2次元を3次元にするのでそれなりの大変さはある。
ステージでは地元出身と思しき歌手がミニライブをやっていて、ここは大変な人出だった。
小雪像は「テッド2」。熊の造形がかわいらしい。
11丁目は国際広場。第43回目の国際雪像コンクールだ。ただしまだ制作途中で、完成している国はなかった。もっとも、中途でも素晴らしい作品ばかりで、名寄雪質日本一フェスティバルの雪像に勝るとも劣らない。
とある建物の横に、長蛇の列ができている。「SNOWMIKU2016」と題しており、北海道を代表するアイドル・初音ミクの公式グッズ売り場らしい。隅に見える小雪像も彼女のようだ。私もグッズは欲しいが、並んで買うほどの気力はない。
札幌市電では今年も彼女のラッピング電車が走るらしいが、それに出会えるかどうか。
12丁目は市民の広場で、市民力作の小雪像が展示されている。その中に五郎丸歩の雪像があり、これがそっくりだった。
ほかには、とにかく明るい安村の雪像があった。やっぱり、という感じである。
いつもならこの先を直進して札幌市資料館へお邪魔するのだが、2丁目の八戸えんぶりが見たいので、Uターンしなければならない。資料館へは後で寄るからいいのだが、それならここまでの行程が無駄になった理屈だ。ただ、雪像は何回見てもいいものだし、このくらいのロスは許容範囲である。
Uターンする。2丁目まではけっこう距離があり、地下鉄1駅ぶんある。でも時間的には大丈夫だ。
10丁目を通ると、今度はマイナーアイドルグループがライブをやっていた。その数6人。
これはちょっと見てみたいが、ここで時間を取られるわけにはいかない。
時刻は11時10分。行くか、見るか。
(23日につづく)