一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2017年ゴールデンウィーク旅行・10

2017-11-15 00:59:23 | 旅行記・G.W.編
(2日のつづき)
今年も博多どんたくを堪能し、さて晩飯である。私はどこかのデパ地下で美味いうどんを食べたことがあり今宵も入ろうと思うが、場所が分からない。
とりあえず宿泊を優先し、どんたくの夜は定番となった「Cybac天神店」に向かった。夜8時ちょうどに入店。今年は珍しく禁煙ルームが空いていた。12時間パックをオーダーし、ブースで一休みした後、改めて外出した。
とあるビル内にあるうどん専門店に入り、ざるうどん(480円)を頼んだ。
提供されたうどんはツルツルしていて、いい喉越しだ。むかし藤田まことが、「うどんは噛まずに飲むものだ」と語っていたがその通りで、喉で味わえた。
この店も私のお気に入りリストに入ったが、再訪できるかどうかは、いろいろな意味で分からない。
Cybacに戻り、のんびり。でもシャワーの予約はしていなくて、11時ごろ受付に行ったら、6~7人待ちと言われた。ブランケットも在庫はなくなっていたし、どうもいけない。
先へ先へ。つねに一歩先の行程に対して準備する気構えが大事なのだ。

翌5日(金・祝)。旅行はあと2日余りになったが、今日5日はほぼノープランである。すなわちどこに行ってもよく、これはこれで楽しい。
2年前は同じ条件で西鉄に乗り太宰府天満宮へ向かったのだが、途中の西鉄柳川でブラバンの音が聴こえ、よほど降りようかと思った。結局初志を貫徹して降りなかったのだが、あの時の逡巡がまだ頭に残っている。
今年こそ柳川に行く。というか、ブラバンの演奏を心行くまで聴きたかった。
Cybacを8時前にチェックアウト。朝食は近くの松屋に入るのが定跡で、ミニうどんがあるあたりは天神店らしいが、肝心の食欲がない。今年はパスした。
天神ビル内の西鉄天神駅に着く。改札はSuicaで抜けた。これなら急な予定変更にも対応できるから便利だ。
大牟田線08時30分の特急に乗る。タイム48分で西鉄柳川に着いた。ブラバンの音がないが、大丈夫。たぶん地元の高校生である彼らは、ゴールデンウィーク期間中、ここで演奏をしてくれるはずだ。
今日も快晴で、暑い。駅構内には2匹の大きな鯉が泳いでいる。今日は「子供の日」である。
駅前に出ると、果たして彼らがいた。「柳川高等学校吹奏楽部」のプラカードがあり、リハーサルを始めた。その数40人近くで、想像以上の規模だ。
やがて本番になり、「この道」を演奏し始めた。「この道」といえば最近話題の、加藤一二三九段の十八番だ。私は念願の演奏が聴けて感動である。高校生諸君、君たちの演奏が聴きたいがために、わざわざ途中下車をする旅行者がいることも留め置いてくれたまえ。
続いて洋楽を1曲。吹奏楽部の演奏は広島、博多とさんざん聴いたのだが、目の前で聴くライブは、別の魅力がある。
「恋」(星野源)、「前前前世」とつづく。さすがに高校生、流行りの歌は逃さないのである。
ジャージ姿の男女が登場し、ハニカミながら恋ダンスを踊る。これがまたよかった。
さらに野球部のパフォーマンス。まさに青春を謳歌しているといえよう。柳川高校に幸あれ。
さて、柳川といえば水郷川下りと鰻のせいろむしである。川下りは1990年3月10日に乗った記憶がある。私も含めて客は13人で、確か川下りの終点が観光地だった。
今回はぶらぶら歩いていく。やがて川に合流した。一艘の舟がやってくる。これが観光川下りである。川下りといっても激流のそれではなく、のんびりと行くやつだ。乗客は10人程度だが、これで満員である。
私は川沿いを歩いているが、舟と速度が同じで、船頭さんのガイドがそのまま聴けてしまう。
川幅は広く、上りと下りの舟が行き違う。
「あそこに見える中学校、俳優の妻夫木聡がそこで1年間過ごしました」
船頭さん、鉄板の小ネタである。これも乗船料金に含まれているから拝聴してしまい申し訳ないが、私のほうからルートを外れるわけにもいかない。
舟は細い水路のようなところをくぐっていった。これも川下りの醍醐味であろう。
…と思ったら、次の道でまた合流してしまった。船頭さんにとっては、まことにいまいましい歩行者の客、というところか。
道の反対側に「水産堂」なる土産物屋がある。ちょっと入ってみたいが、大通りを渡るのが面倒なので、先を急ぐ。
歩道は味わい深くなった。川とのコントラストも素晴らしい。「道」の顕彰プレートがあった。この道は「日本の道100選」なのだ。
途中に神社があったので、寄り道する。川下りにはできないことである。
日吉神社は、意外に大きい規模だった。御朱印を所望したら、御朱印帳ではなく、別紙に書くものだった。その額500円! 御朱印は300円が相場だから、かなり高い。もっとも御朱印のサイズも、通常の倍あった。それだけ御利益(ごりやく)があるということだろう。
その後も川沿いを歩き、終点に着いた。ここが柳川のメイン観光地で、観光客の数がすごい。今までの静寂がウソのようである。
名勝立花氏庭園、通称「御花」がある。ちょっと入ってみたいが、有料なので止めておく。
屋台もいっぱい出ていて、「はしまき」なる名称が多い。お好み焼きをクレープ状に丸めた感じか。
それにしてもいい天気だ。「暑かですねえ」「今日は特別暑かですねえ」と地元のおっちゃんの会話である。さすがに味わい深いイントネーションである。
沖端水天宮があったので、寄っておみくじをひく。何だかよく分からないが、係の人がおみくじを開いてくれた。私はめでたく大吉だったが、これを額面通り喜んでいいのか?
昼時なので、食べ物屋はどこも一杯である。柳川のせいろむしは、鰻を蒸して錦糸卵を載せた異色料理。柳川でせいろむしを提供する店は24軒あり、この界隈でも10軒以上ある。今も長蛇の列ができているのは若松屋で、前に一度食べたことがあるが、若松屋だったか定かでない…。
ただこの行列を見ては、回避するしかない。
屋台で梅ヶ枝餅とはしまきを買う。計320円なら安いものだ。行きにコンビニでおにぎりを買ったから、これで立派な昼食である。
駅に戻ることにする。川下りの舟に、白無垢の花嫁さんと花婿さんが乗っていた。これも柳川川下りの名物なのだろう。花嫁さんは藤原紀香似の美人だ。花婿さんはしてやったりというところだろう。あっちこっちから拍手が起こり、ちょっと私も、幸せな気分になった。
しばらく歩くと、大きな広場にあたった。柳川高校のグランドに通じているようだが、柳川城址のようだ。実物大?の天守閣のパネルがそびえていて、背後の鉄組は祭りの準備だろうか。
いささか疲れた。このまま徒歩で駅まで行くのは建設的ではないので、ここからバスを使う。
このバスが満員で、なぜか外国人が多かった。外国人観光客が本当に増えた。
数分で柳川駅前に着く。市内料金だからだろうか、バス代170円は安かった。























(つづく)
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