一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

「プレミア12」の結果に思う

2024-11-25 23:12:29 | プライベート
きのう終了した「プレミア12」のことに触れておこう。
書くまでもないが、きのうその決勝戦・日本VS台湾戦が行われ、台湾が4-0で勝って、大会初優勝となった。
その1日前、2次ラウンドで日本が台湾に勝ち、通算8勝0敗で決勝戦を迎える段になった。そのとき井端監督が「決勝戦は勝ちにこだわる」と述べたので、これは日本の優勝が確定したと思った。次が泣いても笑っても最後の試合。全員野球でシャニムニ勝ちに行くと思ったのだ。
ところが24日は、私は所用でテレビを見られなかったのだが、スマホで状況を確認すると、5回表を終わって4-0で台湾がリードしていた。これは日本が勝てない流れである。果たして日本はその後も点が取れず、まさかの完敗。台湾の優勝となった。
こうなると当然、井端監督に批判が集まる。先発の戸郷は5回にホームランを打たれ、その後も走者を2人出し、スリーランホームランを打たれた。野球ファンによると、きのうの戸郷は調子が悪かったそうである。ファンがそう見るなら、ベンチでも当然それが分かっていただろう。それなのになぜ、井端監督が戸郷をそこまで引っ張ったのか、理解に苦しむ。きのうの日本は、何がなんでも勝つ腹づもりではなかったのか。
攻撃においても、相手が左ピッチャーなのに右の代打を出すこともなく、無策のまま零敗した。最後の最後で、最大の屈辱である。
そこでいろいろニュースを見ると、開始前にある選手が、もう優勝したつもりで円陣を組んだという。
これ、優勝をイメージするから悪くはないと思うが、負けてしまったら批判の対象となる。慢心があったと取られても仕方ない。
いずれにしても、井端監督はこの試合、もっと選手を使ってもよかったのではないか。
いやこれより私が問題視しているのは、22日の日本―台湾戦で、台湾が予告先発のピッチャーを替えたことだ。
これ、22日のデーゲームでアメリカがベネズエラに勝ち、日本と台湾の決勝戦が確定。よって夜の日本―台湾戦が事実上の消化試合になったことから、台湾が決勝戦での戦力集中のため、エースの登板をそちらに回したのだ。
だけどこういう予告登板は、勝手に変えられないんじゃないか? 事実今回は台湾に罰金2,000ドル(約31万円)が科せられたという。
だけど、これで台湾の思惑が通ったなら2,000ドルなど屁みたいなもので、これは台湾の監督、笑いが止まらなかっただろう。
いやそもそも、なんでアメリカベネズエラ戦がデーゲームだったのか。東京ドームしか使わないルール?だからこうなったのかもしれないが、先に試合が終了したから、こんなゴリ押しが生じた。近郊には横浜でも所沢でも球場があるのだから、そちらで同時刻で行えばよかったのではないか?
話を戻すが、あんな理由で先発ピッチャーを替えられるのはダメでしょ。巷ではルールに則って罰金を払ったんだからしょうがない、という意見が多かったが、いや、それがルールじゃないから。予告先発のピッチャーが投げるのがルールだから。そのための予告先発だから。
つまりこの措置は、2,000ドルを払えば変更が可能、ということをお偉い方が許したことを意味する。それでいいんだね? そのルールを次回以降も適用するんだね? 
むかし野村克也が、野球は誰が先発になるか、それを考えるのも醍醐味だと言っていた。だから予告先発は興醒めだと。その通りだと思う。まったく、なんでこんなルールができたんだか……。こんなルールなら、最初から予告先発なんてやめちまえ、アホ。
とにかくお偉いさんは、この変更を認めるべきではなかった。この無理が通った時点で、流れは台湾である。それに加えて逸った円陣、井端監督の消極的な選手起用で、すべてが台無しになった。
あとは、優勝した台湾の言動と、負けた日本の態度がどちらもすばらしいということで話題になった。
台湾は試合後のビール掛けをやらなかったという。また負けた日本も悪びれず、台湾の優勝シーンを黙って見ていたという。だけど、台湾は敵地でビール掛けをやりたくなかっただけだろうし、日本のそれも、よくある光景である。
これは、私が将棋を趣味にしているからかもしれないが、プロの将棋界は勝って奢らず、負けて腐らず、どちらも相手を尊重している。それを知っているから、別になんとも思わなかった。
ま、今回の敗戦はいい薬になったことだろう。ペナントレースで貯金2の横浜ベイスターズが日本一になったように、勝負事に絶対はないということだ。
これを肝に銘じて、2026年のWBCも頑張ってほしい。
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