一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2018年最初の大野教室(後編)

2018-01-20 00:06:02 | 新・大野教室
Kaz氏は佐藤氏に将棋を教わっている。居飛車党のKaz氏が飛車を振っているが、Kaz氏は振り飛車党に転向したのだろうか。
私の5局目はE氏と飛車落ち。E氏の右四間飛車に、私は玉を6二に留め、△5二玉と手待ちする。

第1図からE氏は▲4五歩と満を持しての仕掛け。△4五同歩に実戦の▲同桂が若干珍しく、いつもなら▲同銀とくる。以下△同桂▲2二角成△同金▲4五桂、という進行になる。
本譜は△4五同桂▲2二角成△同金▲4五銀△4四歩(第2図)にE氏は▲5六銀と引いたが、ここは▲4四同銀△同銀右▲5六桂と来られるほうが実戦的にイヤだった。でもこの形の▲5六桂は、上手が余しているか。

本譜は▲5六銀に△3八角から馬を作り、これは上手のペースになったと思った。
以下E氏も頑張ったが、最後は攻めが切れて、E氏の投了となった。
E氏は将棋への取り組みが真面目で、指し手も本筋を行くのだが、最後は誤魔化されてしまう。たまには気分転換で、居飛車や振り飛車で挑んでみてもいいと思うが、どうか。
さて、川口支部会員の更新を行う。今年は「将棋世界会員」を止め、ふつうの会員で申し込んだ。3,000円の出費は仕方がないが、日本将棋連盟には有意義に使ってもらいたい。
6局目はTod氏と指す。私の二枚落ちだが、正直この手合いはかなりつらい。しかしどこかでまだ、誤魔化せそうな気はするのだ。
対局開始。私は△2二銀をコッソリ保留していたが、Tod氏は▲3四歩を利かさず、駒組(銀多伝)を進めてきた。中盤、私が△4二銀と上がると、「…あれ? その銀そっちに上がれました?」とTod氏。このボケぶりが楽しい。
私の背後では、Og氏はE氏に飛車落ちで稽古を付けている。さっきの私とE氏の将棋の残骸が残っているのだが、私が感想戦でE氏に指摘した手順をここで踏襲したのか、「その手順、どこで覚えました?」とOg氏が驚いている。
しかし上手は三味線をひくので、ここから誤魔化しにかかるのだろう。
将棋は上手に厳しい展開が続いたが、こういうところで上手は、下手の好手を考えないことが肝心である。読めば読むほど上手が苦しくなるからで、ここは勝手読みで進めるのがよい。
傍らでは、対局を終えたOg氏やKom姉さんが観戦している。

局面は第1図。私の△7八とで角が死んでいるが、正直この角を取っているヒマはない。これで下手が焦ってくれればいいが、そんな局面でもない。
第1図からTod氏は▲7五桂。これが厳しい一手で、私の玉は下段に落とされ、敗勢。
しかしそこでTod氏が、当たりの飛車を▲5三飛成と切ってきたのが暴発で、私が息を吹き返した。以下はTod氏の攻めを受け切って勝ち。
感想戦で局面を戻すと、第1図でKom姉さんが▲5五金を指摘し、確かにそれで下手が勝勢だった。
Kom姉さんもなかなか強い。

これにて今日の将棋は終了。今日は6局指して4勝2敗。うち駒落ちでの勝利が3で、もう私は駒落ちでしか勝てなくなってしまった。
いつもならこれから晩飯だが、今回はE氏の希望で新年会を開くことになった。
場所はいつものビルの7階のインドカレー店の手前の、「海峡」。ビッグな鶏の唐揚げで有名な店だ。
参加者は大野八一雄七段、W氏、Og氏、佐藤氏、Tod氏、Taga氏、E氏、Kaz氏、私などの11人。
店員のひとりはアジア系の若い女性。W氏によると、今こういう職場は日本人の働き手がいないらしい。いい歳をして自由人の私にとっては耳の痛い話で、こんな遅くまで働いている彼らは本当に偉いと思う。
乾杯のあと、個人の今年の抱負を述べる。
大野七段「今年は皆さん、香一本強くなってください」
私「とくにないですけど、ブログをなるべく続けるということでしょうか。それが将棋の勉強をする、ということにつながりますので」
この店はドリンクバーがあり良心的なのだが、コーヒーメーカーが故障しており、コーヒーが飲めないのは誤算だった。
注文した料理は、鶏の唐揚げをはじめとして、どれも美味い。
みなで談笑するが、私は半分、心ここにあらずだ。
来月の支部対抗戦の話になる。私は出場させていただくつもりだが、無理なら無理でよい。
誰かが3年前の、私がU君(ドラの穴)に逆転負けを喫した話をした。
あのあとU君と打ち上げの席で一緒になり、私が角を落として練習将棋を戦った結果、私が勝ってしまった。
「あの頃とは、(U君は)飛車一枚強くなっていますよ」
と大野七段。
それは私も実感するところで、もう私はU君に平手で勝てないかもしれない。
Tod氏がFRIDAYにアンケートハガキを投函したら、久松郁実の図書カードが当たったという。それを私にプレゼントしてくれるという。私は以前も彼に同種のカードをもらっているので、今度は額面の値段で購入することにした。
私も昔は懸賞マニアで、よくハガキを出していたものである。心の余裕ができたら、また出してみようか。
楽しい時間はすぐに過ぎ、閉店時間になった。大野七段は、引き続き教室でのおしゃべりに誘ってくれたが、私は楽しめる気分ではないので、駅で失礼した。
コメント
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