きょうから第37期竜王戦第5局である(主催:読売新聞社、日本将棋連盟)。対局地は和歌山市。私が和歌山市に初めて訪れたのは1988年8月。5日から12日まで、「南近畿ワイド周遊券」を使って旅行した。初めての一人旅だった。
和歌山には何日目に訪れたか忘れたが、夜に和歌山城の近くにいくと、天守閣がライトに照らされて浮かび上がっていた。私は城近くのローソンに寄り、記念だからと、なぜかそこの店員さんを写真に撮らせてもらった。いまはあんな行動はできない。若かりし頃の、いい思い出である。
さてここまで、藤井聡太竜王、佐々木勇気八段、藤井、佐々木の順に勝ち2勝2敗。戦前は、4局を終えれば藤井竜王の3勝1敗くらいに考えていた。実際藤井竜王は今回で七番勝負が13回目になるが、過去12回はすべて勝利で、2敗したのも2回しかない。うち第4局までで2勝2敗だったのは、第72期王将戦の羽生善治九段戦しかない。つまりこれだけでもう、佐々木八段の大善戦といえるのだ。
内容も、佐々木八段のそれを野球に例えれば、第1局:3-5、第2局:7-0、第3局:3-6、第4局:10-0みたいな感じで、互角以上に戦っている。今回第5局の後手番を制すれば、夢の竜王奪取がぐっと近づいてくるのだ。
第5局は藤井竜王が飛車先の歩を突いてスタートした。言うまでもなく、藤井竜王は角換わりのスペシャリストだ。よく調べていないが、勝率は9割に上るのではないか。
現在のAI界では、角換わりの変化が約1800通りになるが、いずれも先手が勝つらしい。だけど研究する側にしてみれば、1800もの勝ちパターンを覚えられるか、というところだが、藤井竜王ならそのすべてを記憶していそうで怖い。否、そこまで覚えずとも、「これにて先手指しやすい」という変化まで分かれば、あとはおのが力で勝ち切れる。
そんなバケモノにあえて角換わりで挑む棋士はいまい。
果たして佐々木八段は、2手目に角道を開けた。藤井竜王も角道を開けるが、佐々木八段は角道を止める。佐々木八段は飛車を振らないから、以下は佐々木八段の雁木模様になった。最良の作戦選択だったと思う。
将棋はそこから角換わりになったが、よくあるいつもの定跡からは離れている。どちらもオリジナルの道を歩んでいるはずで、ここから構想力が問われる。
ここで藤井竜王の手番だから、私は角を1筋に据えるなどして、佐々木陣に攻め掛かると思っていた。
しかし藤井竜王は金を上がって玉形を整える。ちょっと意外な気がした。
ではと佐々木八段が攻めを開始する。3歩を突き捨て、2筋に角を打つ。前局に続いての馬作りだ。
藤井竜王はおとなしく飛車を引き、ここで佐々木八段が50手目を封じ、1日目が終わった。
封じ手予想だが、私なら「△3八歩」。いずれにしても、佐々木八段が指した手が正解だろう。
佐々木八段の「馬」は確定しているが、藤井竜王の3歩得も大きい。私だったら後手を持って指してみたいが、さて、どうなるか。
和歌山には何日目に訪れたか忘れたが、夜に和歌山城の近くにいくと、天守閣がライトに照らされて浮かび上がっていた。私は城近くのローソンに寄り、記念だからと、なぜかそこの店員さんを写真に撮らせてもらった。いまはあんな行動はできない。若かりし頃の、いい思い出である。
さてここまで、藤井聡太竜王、佐々木勇気八段、藤井、佐々木の順に勝ち2勝2敗。戦前は、4局を終えれば藤井竜王の3勝1敗くらいに考えていた。実際藤井竜王は今回で七番勝負が13回目になるが、過去12回はすべて勝利で、2敗したのも2回しかない。うち第4局までで2勝2敗だったのは、第72期王将戦の羽生善治九段戦しかない。つまりこれだけでもう、佐々木八段の大善戦といえるのだ。
内容も、佐々木八段のそれを野球に例えれば、第1局:3-5、第2局:7-0、第3局:3-6、第4局:10-0みたいな感じで、互角以上に戦っている。今回第5局の後手番を制すれば、夢の竜王奪取がぐっと近づいてくるのだ。
第5局は藤井竜王が飛車先の歩を突いてスタートした。言うまでもなく、藤井竜王は角換わりのスペシャリストだ。よく調べていないが、勝率は9割に上るのではないか。
現在のAI界では、角換わりの変化が約1800通りになるが、いずれも先手が勝つらしい。だけど研究する側にしてみれば、1800もの勝ちパターンを覚えられるか、というところだが、藤井竜王ならそのすべてを記憶していそうで怖い。否、そこまで覚えずとも、「これにて先手指しやすい」という変化まで分かれば、あとはおのが力で勝ち切れる。
そんなバケモノにあえて角換わりで挑む棋士はいまい。
果たして佐々木八段は、2手目に角道を開けた。藤井竜王も角道を開けるが、佐々木八段は角道を止める。佐々木八段は飛車を振らないから、以下は佐々木八段の雁木模様になった。最良の作戦選択だったと思う。
将棋はそこから角換わりになったが、よくあるいつもの定跡からは離れている。どちらもオリジナルの道を歩んでいるはずで、ここから構想力が問われる。
ここで藤井竜王の手番だから、私は角を1筋に据えるなどして、佐々木陣に攻め掛かると思っていた。
しかし藤井竜王は金を上がって玉形を整える。ちょっと意外な気がした。
ではと佐々木八段が攻めを開始する。3歩を突き捨て、2筋に角を打つ。前局に続いての馬作りだ。
藤井竜王はおとなしく飛車を引き、ここで佐々木八段が50手目を封じ、1日目が終わった。
封じ手予想だが、私なら「△3八歩」。いずれにしても、佐々木八段が指した手が正解だろう。
佐々木八段の「馬」は確定しているが、藤井竜王の3歩得も大きい。私だったら後手を持って指してみたいが、さて、どうなるか。
昔になってしまいますが、角換わり腰かけ銀で、「木村定跡」も先後同型で先手有利?でしたよね!
竜王獲られちゃいそうに勇気先生がお強いですが、今日は勝たせて欲しいー。
一公さんのおっしゃる通り、ここまでのところ、勇気先生に押されてますよね。
恐ろしく強い、藤井先生が戻ってきて欲しいです。
木村定跡ですね。あれは寄せまで進行しちゃうんだからすごい。
木村先生がいまの角換わりを見たらどう思うか。
感想を聞いてみたいです。
>将子さん
きょうは藤井先生の勝ちでしょう。
佐々木先生は、3四のキズが痛かったですね。
先手番の藤井先生を負かすのは容易じゃないです。
>将子 さんへ
>ハラハラしてます。... への返信