24日・25日の第62期王位戦第5局で豊島将之竜王に勝ち、防衛を決めた藤井聡太王位・棋聖。これでタイトル戦は「初回から4連勝」となった。
これは大変な偉業で、中原誠十六世名人や羽生善治九段、渡辺明名人も成しえなかった記録だ。
では、タイトル数上位6傑と藤井二冠の、タイトル戦5回の成績を記してみよう。
●大山康晴十五世名人
1948年 第7期名人戦 塚田正夫名人4-2大山康晴八段
1950年 第9期名人戦 木村義雄名人4-2大山康晴八段
1950年 第1期九段戦 大山康晴八段2-0板谷四郎八段
1951年 第2期九段戦 大山康晴九段3-0南口繁一八段
1952年 第11期名人戦 大山康晴九段4-1木村義雄名人
●中原誠十六世名人
1967年 第11期棋聖戦 山田道美棋聖3-2中原誠六段
1968年 第12期棋聖戦 中原誠六段3-1山田道美棋聖
1968年 第13期棋聖戦 中原誠棋聖3-1大山康晴名人
1969年 第14期棋聖戦 中原誠棋聖3-0山田道美八段
1969年 第15期棋聖戦 内藤國雄八段3-1中原誠棋聖
●米長邦雄永世棋聖
1970年 第11期王位戦 大山康晴王位4-1米長邦雄七段
1973年 第22期棋聖戦 米長邦雄八段3-1有吉道夫棋聖
1973年 第23期棋聖戦 内藤國雄八段3-2米長邦雄棋聖
1974年 第23期王将戦 中原誠王将4-2米長邦雄八段
1974年 第15期王位戦 中原誠王位4-2米長邦雄八段
●谷川浩司九段
1983年 第41期名人戦 谷川浩司八段4-2加藤一二三名人
1984年 第42期名人戦 谷川浩司名人4-1森安秀光八段
1984年 第44期棋聖戦 米長邦雄棋聖3-0谷川浩司名人
1985年 第43期名人戦 中原誠二冠4-2谷川浩司名人
1985年 第33期王座戦 中原誠王座3-1谷川浩司九段
●羽生善治九段
1989年 第2期竜王戦 羽生善治六段4-3島朗竜王
1990年 第3期竜王戦 谷川浩司二冠4-1羽生善治竜王
1991年 第16期棋王戦 羽生善治前竜王3-1南芳一棋王
1992年 第17期棋王戦 羽生善治棋王3-1南芳一九段
1992年 第40期王座戦 羽生善治棋王3-0福崎文吾王座
●渡辺明名人
2003年 第51期王座戦 羽生善治王座3-2渡辺明五段
2004年 第17期竜王戦 渡辺明六段4-3森内俊之竜王
2005年 第18期竜王戦 渡辺明竜王4-0木村一基七段
2006年 第19期竜王戦 渡辺明竜王4-3佐藤康光棋聖
2007年 第78期棋聖戦 佐藤康光棋聖3-1渡辺明竜王
●藤井聡太王位・棋聖
2020年 第91期棋聖戦 藤井聡太七段3-1渡辺明棋聖
2020年 第61期王位戦 藤井聡太棋聖4-0木村一基王位
2021年 第92期棋聖戦 藤井聡太棋聖3-0渡辺明名人
2021年 第62期王位戦 藤井聡太王位4-1豊島将之竜王
2021年 第6期叡王戦 豊島将之叡王2-2藤井聡太二冠(第5局は9月13日)
後にタイトル戦の常連になる上記6棋士だが、順風満帆でなかった棋士もいる。そんな中で羽生九段はさすがだが、それでも竜王の防衛戦では、谷川二冠に1勝4敗で敗れている。
そこへいくと藤井二冠の4期はいずれも相手を圧倒しており、合計14勝2敗は公式戦の通算勝率より高い。理解不能な強さだ。来月13日の叡王戦第5局はこれまでで最大のピンチだが、どうなるだろう。
これは大変な偉業で、中原誠十六世名人や羽生善治九段、渡辺明名人も成しえなかった記録だ。
では、タイトル数上位6傑と藤井二冠の、タイトル戦5回の成績を記してみよう。
●大山康晴十五世名人
1948年 第7期名人戦 塚田正夫名人4-2大山康晴八段
1950年 第9期名人戦 木村義雄名人4-2大山康晴八段
1950年 第1期九段戦 大山康晴八段2-0板谷四郎八段
1951年 第2期九段戦 大山康晴九段3-0南口繁一八段
1952年 第11期名人戦 大山康晴九段4-1木村義雄名人
●中原誠十六世名人
1967年 第11期棋聖戦 山田道美棋聖3-2中原誠六段
1968年 第12期棋聖戦 中原誠六段3-1山田道美棋聖
1968年 第13期棋聖戦 中原誠棋聖3-1大山康晴名人
1969年 第14期棋聖戦 中原誠棋聖3-0山田道美八段
1969年 第15期棋聖戦 内藤國雄八段3-1中原誠棋聖
●米長邦雄永世棋聖
1970年 第11期王位戦 大山康晴王位4-1米長邦雄七段
1973年 第22期棋聖戦 米長邦雄八段3-1有吉道夫棋聖
1973年 第23期棋聖戦 内藤國雄八段3-2米長邦雄棋聖
1974年 第23期王将戦 中原誠王将4-2米長邦雄八段
1974年 第15期王位戦 中原誠王位4-2米長邦雄八段
●谷川浩司九段
1983年 第41期名人戦 谷川浩司八段4-2加藤一二三名人
1984年 第42期名人戦 谷川浩司名人4-1森安秀光八段
1984年 第44期棋聖戦 米長邦雄棋聖3-0谷川浩司名人
1985年 第43期名人戦 中原誠二冠4-2谷川浩司名人
1985年 第33期王座戦 中原誠王座3-1谷川浩司九段
●羽生善治九段
1989年 第2期竜王戦 羽生善治六段4-3島朗竜王
1990年 第3期竜王戦 谷川浩司二冠4-1羽生善治竜王
1991年 第16期棋王戦 羽生善治前竜王3-1南芳一棋王
1992年 第17期棋王戦 羽生善治棋王3-1南芳一九段
1992年 第40期王座戦 羽生善治棋王3-0福崎文吾王座
●渡辺明名人
2003年 第51期王座戦 羽生善治王座3-2渡辺明五段
2004年 第17期竜王戦 渡辺明六段4-3森内俊之竜王
2005年 第18期竜王戦 渡辺明竜王4-0木村一基七段
2006年 第19期竜王戦 渡辺明竜王4-3佐藤康光棋聖
2007年 第78期棋聖戦 佐藤康光棋聖3-1渡辺明竜王
●藤井聡太王位・棋聖
2020年 第91期棋聖戦 藤井聡太七段3-1渡辺明棋聖
2020年 第61期王位戦 藤井聡太棋聖4-0木村一基王位
2021年 第92期棋聖戦 藤井聡太棋聖3-0渡辺明名人
2021年 第62期王位戦 藤井聡太王位4-1豊島将之竜王
2021年 第6期叡王戦 豊島将之叡王2-2藤井聡太二冠(第5局は9月13日)
後にタイトル戦の常連になる上記6棋士だが、順風満帆でなかった棋士もいる。そんな中で羽生九段はさすがだが、それでも竜王の防衛戦では、谷川二冠に1勝4敗で敗れている。
そこへいくと藤井二冠の4期はいずれも相手を圧倒しており、合計14勝2敗は公式戦の通算勝率より高い。理解不能な強さだ。来月13日の叡王戦第5局はこれまでで最大のピンチだが、どうなるだろう。