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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

代替のトークショー

2024-09-13 22:50:47 | 将棋雑記
この9日、静岡県牧之原市で、藤井聡太王位のトークショーが行われた。本来ならこの地で10日、11日と、第65期王位戦第6局が行われる予定だった。ところが七番勝負は第5局で終わったため、かような措置になったわけだ。
たとえばプロ野球日本シリーズの場合、4-1でシリーズが終わったら、以降は綺麗に打ち切りである。巨人が日本一になったから、第6戦の予定されていた日に、主要選手が東京ドームで座談会をやることはない。
もちろん将棋もそうなのだが、いつからか、本来行うべきだった対局がなくなると、対局地が棋士を呼ぶようになった。それはおしなべて、タイトル戦で勝った棋士を呼ぶ。そしてこの慣習は、藤井王位がタイトル保持者になってから、顕著になったと感じる。
むろん対局者として来てくれるのがいちばんなのだが、藤井王位が訪れて地元のスイーツでも食べてくれれば、たちまち街の話題となる。
だがそもそも、七番勝負の場合、フルセットになるのが稀だ。これは私が以前記したとおりである。だから第7局などは、対局場の常連が名を連ねることが多い。「最終局までお待ちしますよ」と、鷹揚に構えている。なかなかそこまで辿りつかないが、辿り着いたらしめたもの。最終局は大盛り上がりとなる。
だから初めて名を連ねる旅館などは、第5局以降に組まれたら、絶対にシーソーゲームになってくれと思う。
だが、藤井王位は容赦ない。藤井王位はここまで七番勝負を13回戦っているが、4勝0敗=5回、4勝1敗=6回、4勝2敗=2回である。4勝3敗にいたっては、一度もないのだ。
これは相当に凄まじいことだ。藤井王位は第7局の対局場に、対局者として訪れたことが一度もないのだ!
だけど対局場からしたら、第5局ぐらい開催してくれよ、と思う。第6局の対局場も、まあふつうは開催される。だが藤井王位のからむ七番勝負は、「第6局」が2回しか実現していないのだ。
今回の対局場は、前期も第6局に予定されていた。だが前期も、藤井王位は第5局で終わらせてしまった。これでは、第6局の対局場(というか、開催地)が藤井王位を呼びたくなる気持ちも分かるのである。
だけど外野からすると、藤井王位はタイトル戦続きで疲労困憊だし、早くタイトル戦が片付いたら、その時間を次の研究や休養に充ててほしいと思う。
だが、トークショーも立派な普及であり、藤井王位その他の棋士は、(たぶん)二つ返事で引き受けた。素晴らしい!
ちなみに私が同じ立場だったらどうだろう。
ギャラ次第かな。
コメント (5)
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