きのうのNHK杯将棋トーナメント、田村康介七段対稲葉陽七段戦。田村七段の「予言」は、けっこう当たっていたのではなかろうか。
11日(金)、2週間ぶりにジョナ研を開くことになった。場所はジョナサン王子店である。
ここに何時にお邪魔するかはむずかしい。まだ2回目なので、あまり早く入っても味が悪い。
そこでW氏から、まず東十条囲碁将棋サロンで2~3時間将棋を指し、それからジョナサンに向かえば、将棋三昧になるのではないか、との提案があった。
W氏は参加しないが、将棋サロンを盛り上げるためにも、一理ある提案ではある。当日の参加予定は少数だったが、まずは東十条に向かったのであった。
サロンに入ったのが午後6時少し前。席主に席料を渡していると、そこへHon氏が来た。ジョナ研会員のサロン参加は早くもここまでの予定だ。
ほかに一般将棋客もいないので、私とHon氏が一局指すことになった。いまさら、という感じもするが、やむを得ない。
将棋はHon氏の正調四間飛車。Hon氏は形に捉われない独創的な指し方を得意としているが、最近はプロの実戦譜を毎日並べているといい、急速にスジがよくなっている。私は山田流で早仕掛けをした。
眼下には東十条駅の構内が見える。陽が伸びてまだ空は明るく、平日に将棋を指していると、自分がうらぶれた気がする。▲3五歩~▲3三角成~▲2四歩~▲2四同飛に、△3三角。以下▲2一飛成△2二飛▲同竜△同角となったが、▲7七銀△2八飛の結果は、△3六歩の存在が大きく、後手優勢となった。以下もHon氏に巧みに捌かれ、私の惨敗となった。
感想戦では、▲7七銀で▲6六銀なども調べられたが、強く△6五歩と突かれて、やはり先手が悪い。先手はどこが悪かったのだろう。
Hon氏がタバコを吸いに席を外す。その間席主が来て、
「きょうはあなたがたが見えるという話を聞いて、指導棋士が来る予定だったんだけれども」
と言った。「でも予定ができたらしくて、来れなくなった」
指導棋士が将棋の指導をしに来る以上に大事な用事があるとは思われないが、席料も安いし、こちらが文句を言える立場ではない。
Hon氏が戻って来たが、席主と囲碁を打ちたい、ということで、ひとり残された私は、書棚にある「羽生の頭脳5 最強矢倉・後手急戦と▲3七銀戦法」を読む。すると、「▲3五歩に△同歩はやや疑問」と書かれてあってビックリした。
私はいつも△同歩と取っていた。火曜日のS君との将棋をはじめ、道理で以下の進行がむずかしかったわけだ。
さらに小林健二九段の「スーパー四間飛車2」(だったと思う)を読むと、山田流急戦が書かれていた。
すると、▲2四歩の前に「▲7七角」が記されており、ひっくり返った。
そうか! これが正着か! これなら▲2四歩以下をいくら検討しても、先手(居飛車側)がよくならないわけだ。
たまには棋書を読んでみるものである。ひょんなところで、勉強になった。
Hon氏が囲碁を打ち終えた7時半ごろ、ジョナサンに向かうことになった。ちょっと早い気もするが、ほかに相手がいないのだから、しょうがない。
一昔の私なら、1時間半の滞在で800円とは贅沢すぎて考えられない話だが、いまはそこまで神経質になっていない。私も歳を取ったのだと思う。
ジョナサンに向かう最中、Hon氏に例の「▲7七角」を言うと、Hon氏は
「そうか、それで後手は△5四角と打つんでしたか? でもそれから先の定跡は分からない」
と言って、豪快に笑った。
11日(金)、2週間ぶりにジョナ研を開くことになった。場所はジョナサン王子店である。
ここに何時にお邪魔するかはむずかしい。まだ2回目なので、あまり早く入っても味が悪い。
そこでW氏から、まず東十条囲碁将棋サロンで2~3時間将棋を指し、それからジョナサンに向かえば、将棋三昧になるのではないか、との提案があった。
W氏は参加しないが、将棋サロンを盛り上げるためにも、一理ある提案ではある。当日の参加予定は少数だったが、まずは東十条に向かったのであった。
サロンに入ったのが午後6時少し前。席主に席料を渡していると、そこへHon氏が来た。ジョナ研会員のサロン参加は早くもここまでの予定だ。
ほかに一般将棋客もいないので、私とHon氏が一局指すことになった。いまさら、という感じもするが、やむを得ない。
将棋はHon氏の正調四間飛車。Hon氏は形に捉われない独創的な指し方を得意としているが、最近はプロの実戦譜を毎日並べているといい、急速にスジがよくなっている。私は山田流で早仕掛けをした。
眼下には東十条駅の構内が見える。陽が伸びてまだ空は明るく、平日に将棋を指していると、自分がうらぶれた気がする。▲3五歩~▲3三角成~▲2四歩~▲2四同飛に、△3三角。以下▲2一飛成△2二飛▲同竜△同角となったが、▲7七銀△2八飛の結果は、△3六歩の存在が大きく、後手優勢となった。以下もHon氏に巧みに捌かれ、私の惨敗となった。
感想戦では、▲7七銀で▲6六銀なども調べられたが、強く△6五歩と突かれて、やはり先手が悪い。先手はどこが悪かったのだろう。
Hon氏がタバコを吸いに席を外す。その間席主が来て、
「きょうはあなたがたが見えるという話を聞いて、指導棋士が来る予定だったんだけれども」
と言った。「でも予定ができたらしくて、来れなくなった」
指導棋士が将棋の指導をしに来る以上に大事な用事があるとは思われないが、席料も安いし、こちらが文句を言える立場ではない。
Hon氏が戻って来たが、席主と囲碁を打ちたい、ということで、ひとり残された私は、書棚にある「羽生の頭脳5 最強矢倉・後手急戦と▲3七銀戦法」を読む。すると、「▲3五歩に△同歩はやや疑問」と書かれてあってビックリした。
私はいつも△同歩と取っていた。火曜日のS君との将棋をはじめ、道理で以下の進行がむずかしかったわけだ。
さらに小林健二九段の「スーパー四間飛車2」(だったと思う)を読むと、山田流急戦が書かれていた。
すると、▲2四歩の前に「▲7七角」が記されており、ひっくり返った。
そうか! これが正着か! これなら▲2四歩以下をいくら検討しても、先手(居飛車側)がよくならないわけだ。
たまには棋書を読んでみるものである。ひょんなところで、勉強になった。
Hon氏が囲碁を打ち終えた7時半ごろ、ジョナサンに向かうことになった。ちょっと早い気もするが、ほかに相手がいないのだから、しょうがない。
一昔の私なら、1時間半の滞在で800円とは贅沢すぎて考えられない話だが、いまはそこまで神経質になっていない。私も歳を取ったのだと思う。
ジョナサンに向かう最中、Hon氏に例の「▲7七角」を言うと、Hon氏は
「そうか、それで後手は△5四角と打つんでしたか? でもそれから先の定跡は分からない」
と言って、豪快に笑った。