名人戦第3局2日目が行われていた9日、同じ東京で、将棋会館でも注目の一戦が行われていた。第37期竜王戦ランキング戦6組準決勝・井出隼平五段VS山下数毅奨励会三段戦である。竜王戦は各クラス、決勝に進出した時点で、その2名は昇級となる。よって本局、山下三段が勝てば、竜王戦37期にして棋士以外で初めて、ランキング戦昇級者が出現するのだ。
相手の井出五段は振り飛車の使い手で、先日のNHK杯では解説者で出演した。2つほど突っ込みどころがあったが、おしなべて軽快な解説で、いかにも実力者を思わせた。
そして注目の結果は、山下三段の勝ち!! ついに5組昇級を勝ち取ったわけだった。
山下三段は15歳。14歳の藤井聡太四段が竜王戦で大活躍したことを考えれば、山下三段が竜王戦で活躍したって、不思議はない、ともいえる。
そして、本チャンはこれからなのだ。以前も当ブログで記したが、山下三段は現在、次点1を持っている。よって、次の決勝戦に勝てばさらに次点1が付与され、累計2で四段昇段の権利が与えられるのだ(というかそもそも、前期三段リーグで次点を取得したから竜王戦に出られたわけだが)。
いままで棋士編入試験から四段になった例はあるが、三段リーグ次点+竜王戦ランキング戦優勝からの四段は異質。山下三段は今回、アマ1名・プロ5名に勝ってきており、これだけでもう、次点1の価値はある。
ちなみに対プロ5勝の中には、瀬川晶司六段、今泉健司五段と、棋士編入試験でプロ入りした棋士がいるのも感慨深い。
そして決勝の相手は、藤本渚五段。これがまた、作ったような組み合わせだ。
現在は藤井竜王・名人の天下で、伊藤匠七段以外の棋士がパッとしないいま、最も期待されている新たな刺客が藤本五段で、藤本五段に勝ってほしいところもある。しかしそれは、王位戦や王座戦で実現してくれればいい。奨励会員が勝ち抜いてこそ、竜王戦は面白い。
6組の決勝は例年、6月上旬。棋聖戦五番勝負に加えてまたひとつ、楽しみなカードが出現した。
相手の井出五段は振り飛車の使い手で、先日のNHK杯では解説者で出演した。2つほど突っ込みどころがあったが、おしなべて軽快な解説で、いかにも実力者を思わせた。
そして注目の結果は、山下三段の勝ち!! ついに5組昇級を勝ち取ったわけだった。
山下三段は15歳。14歳の藤井聡太四段が竜王戦で大活躍したことを考えれば、山下三段が竜王戦で活躍したって、不思議はない、ともいえる。
そして、本チャンはこれからなのだ。以前も当ブログで記したが、山下三段は現在、次点1を持っている。よって、次の決勝戦に勝てばさらに次点1が付与され、累計2で四段昇段の権利が与えられるのだ(というかそもそも、前期三段リーグで次点を取得したから竜王戦に出られたわけだが)。
いままで棋士編入試験から四段になった例はあるが、三段リーグ次点+竜王戦ランキング戦優勝からの四段は異質。山下三段は今回、アマ1名・プロ5名に勝ってきており、これだけでもう、次点1の価値はある。
ちなみに対プロ5勝の中には、瀬川晶司六段、今泉健司五段と、棋士編入試験でプロ入りした棋士がいるのも感慨深い。
そして決勝の相手は、藤本渚五段。これがまた、作ったような組み合わせだ。
現在は藤井竜王・名人の天下で、伊藤匠七段以外の棋士がパッとしないいま、最も期待されている新たな刺客が藤本五段で、藤本五段に勝ってほしいところもある。しかしそれは、王位戦や王座戦で実現してくれればいい。奨励会員が勝ち抜いてこそ、竜王戦は面白い。
6組の決勝は例年、6月上旬。棋聖戦五番勝負に加えてまたひとつ、楽しみなカードが出現した。