今場所もまた、亡き父の元に番付表が送られてきた
間もなく5月場所が始まる、だが相次いで横綱が休場するこの1年間、大看板の4人横綱も
一度も土俵上で実現することなく終わってしまった
むしろ場外乱闘編の方が巷の興味をひく事態になって、面目ない不祥事に協会の声も小さい
更に女性蔑視ともとられてしまった、「女性は土俵から下りてください」騒動で、女性達の反発をも
招いてしまった、まったく踏んだり蹴ったりになった
長い歴史の相撲は神事とも深い関わりがあったのかもしれない、だから一概に土俵を女性に
解放せよとは単純に言うことは出来ないが、本当に上がっていけない理由の確かな原典が
あったのか、それを現協会の幹部が把握しているのか確かめて、胸を張って言ってもらえば
納得されるかも知れない、そうでなければ「別に意味ないことで意地を張ってただけじゃないか」
と言われても仕方ない。
先日の世界卓球でも「ルールは時代と共に変わるものだ」名言が発せられて、たった一日で
対戦カードが消滅して、新しいチームができあがったのだから、世界はまさにこんな状況である
「日本人は古い、頭が固い」という声が外国から聞こえてきそうだ。 どっちが良いとは一概に言えないが
稀勢の里が横綱になった時、先は短いものの数年は白鵬、稀勢の里の2大横綱時代が
続くと予想した。
ところが現実は日馬富士の激しい闘志の当たりで土俵下に無様に転げ落ち、挙げ句
それ以来、ろくに出場もママならぬ状態に追い込まれた
大関優勝1回、横綱在位での優勝1回の二場所連続優勝のあとは6場所通算13勝20敗57休
10年ぶりの日本人優勝を果たした途端、綱取り話が出て、そして結婚とめでたい連続が続いたあと
まさかの転落人生が始まった琴奨菊よりも、悲惨な結果になってしまった。
一方、引退最右翼と思っていた鶴竜がまさかの復活、白鵬に変わって一人横綱の重圧を跳ね返した
一体どうなってんだ? まるで筋書きがあるみたいなこの1年半の相撲界
予想外の出来事が次々と起こり、予想外の力士が横綱、大関の挑戦権を獲得している
そう言う意味では、私の1年前の予想は大外れだった。
日馬富士が暴行事件で引退、貴乃花の強固な反発劇の後、まさかの愛弟子による暴行事件は
灯台もと暗し、振り上げた手を下ろせなくなってしまい、もう片手も振り上げて降参のポーズになるとは
でも、ある意味、ねじれが絡まりすぎて、やめるにやめられなくなってしまった親方だったとしたら
この弟子の行為で救われたのかも知れない。
急変軟化した今年の二人は、貴乃花親方と金正恩だろう、思いがけない事が起こるものだ
さて5月場所、どうなる? 本命はいない大乱戦、白鵬は調子よさそうだから鶴竜共に出るだろう
だが稀勢の里は多分ダメだな、しかし鶴竜のパターンもあるから、うかつに引退を言えなくなった。
大関、関脇が面白い、どちらのも昇進を目指せる力士が出てきた、豪栄道はもう無理だと思うが・・・・
このまま9-6大関で現状維持の方が本人の為かも知れない、稀勢の里、琴奨菊と日本人3大関時代を
守ってきた力士で唯一無事に勤めている人なのだから。
かっての優勝5回を誇る名大関「魁皇」(浅香山親方)までは行かなくても、ベテラン大関として
土俵を面白くしてもらえば良い。
これからしばらくはニューヒーローに期待する場所になるんだろうな
復活、逸ノ城にも期待したい、そして貴景勝と貴ノ岩の今後も見守っていきたい。