石井伸之の国立市議会議員日記 自由民主党会派所属

東京都国立市の若手?市議会議員(6期目)による日記です。国立市議会議員として国立市政の最新情報を伝えて行きます。

1月30日 本日は国立市教育フォーラムに出席しました

2025年01月30日 | 国立の学校教育
 こんにちは、国立第一小学校、国立第三中学校を卒業した石井伸之です。

 本日は午前中に議員間の打ち合わせ、午後1時30分からは国立市教育フォーラムへの出席、午後7時30分からは第11回目となる国立まとび実行委員会に出席しました。

 午後1時30分からの教育フォーラムは、国立市内各小中学校の取り組みを10分程度で公表する形で進みました。

 テーマは「一人一人がその子らしくいられる教育を目指して」国立市小・中学校それぞれのチャレンジとあります。

 午後1時30分に開会してから、まずは市内小中学校11校による取り組み報告を受けます。

 各小学校の取り組みは以下の通りです。

第一小学校
 一小は異学年交流に力を入れており、その活動名を「にこ活」と呼んでいます。

 具体的には1年生が6年生、2年生が5年生、3年生が4年生と共に活動を行い、世代を超えた交流を実施しています。

 また、特別支援教室「杉の子」と通常学級との交流も盛んに行われており、人との係わり合いによる認め合いを大切にしているそうです。

第二小学校
 「副籍交流の先へ」というテーマで府中市けやきの森特別支援学級の児童を通常学級に受け入れる中で、クラスの児童が共に成長する姿を報告されていました。

 特に週2回の授業交流だけではなく、お互いが楽しめる運動会にするため児童が知恵を出し合い、素晴らしい運動会を児童自身が作り上げる姿はインクルーシブ教育の大切な部分であると実感しています。

第三小学校
 介助員を必要とする児童への支援体制というテーマから、医療的なケアが必要な児童に対する丁寧な対応を行っている現状を報告されていました。

 現在、国立市内の介助員は16名でそのうち6名が第三小学校に勤務しており、6名の児童を支援しています。

 介助員への手厚い支援によって、様々な形での医療的なケアをされている様子は本当に頭が下がります。

第四小学校
 一人一人がその子らしくいられる教育と題して、6年生による活躍がクローズアップされていました。

 縦割り班活動「四友」(よんとも)では、6年生が他学年の児童と共に28グループに分かれて年間33回活動しています。

 すると、6年生同士の中では発揮されなかったリーダーシップが自然な形で発揮されるようになるそうです。

 四友委員会、四友通信などでグループを支え、各グループを有機的に結合させるために努力しています。

第五小学校
 学校経営方針の実現に向けてという硬いテーマでしたが、児童の願いを叶える教育からお互いの周知、共通理解という部分に光を当てていました。

 その中で多様性を認め合うという部分は、自分と違う他者を認めるという大切な部分を児童に伝えていました。

第六小学校
 新スタートカリキュラムを通じてというテーマから、議会や委員会の場でも取り上げましたがまさにファーストペンギンとも言える取り組みであることは間違いありません。

 地元の小学校だからといって持ち上げるわけではありませんが、幼稚園保育園小学校の連携に向けて素晴らしい取り組みをされています。

 幼稚園保育園ではあれだけ輝いていた子どもたちが、小学校へ入った瞬間に指示待ち状態となり、5月には不登校になってしまうという「小1ギャップ」と呼ばれる状態にならないよう様々な努力をされています。

 まずは入学当初から通常の30人程度による2クラス編成に振り分けるのではなく、通学路の同じ地域を4つのグループに分けてスタートします。

 すると、幼稚園保育園が違ったとしてもご近所での輪が形成され、保護者同士の連携も密になるという効果が生まれます。

 4つのグループも幼稚園保育園と同様に、伸び伸びとした対話型の授業を行い、幼保と同じ環境との認識を児童が感じるかどうかが重要です。

 入学式から5週間目には1年生が通常の2クラスとなった際には、スムーズな授業が行われました。

 まずは失敗を恐れずにチャレンジするところが重要です。

第七小学校
 「一人一人がその子らしくいられる教育を目指して」とのテーマで報告がありました。

 第七小学校では「きこえと言葉の教室」を開設しており、言葉の理解に向けて様々な工夫をされています。

 例えば、漢字を理解する際に例えば「全」という漢字を理解する為には「全員集合とかさをかぶった王様が言った」といった形で、理解を深める工夫をされていました。

 また、自閉症や情緒に課題のある児童に対して、交流学級によってお互いを認め合うことの大切さを伝えているそうです。

第八小学校
 みんなが参加できる学びの場作り、体育科におけるゲームボール遊びについて報告がありました。

 体育というと、一部の児童が輝く教科とも言えますが、その反面どうしても苦手を克服できない教科でもあります。

 そこで、誰もが参加して楽しいと思えるルールを児童自らが工夫する中で作る上げることによって、全員が参加して楽しいボールゲームを作っていました。

第一中学校
 「一人一人がその子らしくいられる教育環境」をテーマに報告されていました。

 全員がそれぞれの思いや願いがあり、見る、考える、計画する、実践するとの取り組みを行っています。

 極少人数の教室とも言える「ステップルーム」があり、教室に馴染めない生徒がここで授業を受ける中で、フリースクールの連携も行っているそうです。

 また、人を思いやる心を育むための働き掛けとして、道徳の授業や異文化理解を行い、中学生を社会へ送り出す準備となる取り組みを行っています。

第二中学校
 「交流及び共同」というテーマで報告がありました。

 国立二中にはA組という情緒学級があります。生徒の中には自分の失敗によって周囲へ迷惑を掛けることを極端に恐れる方がいるというところから話が始まります。

 そこで、場の共同から学びの共同への移行に向けて、双方向の交流、帰属意識の大切さ、共同的な学びを大切にしています。

第三中学校
 カジュアルウイーク・校則の見直し・三中カフェについて報告がありました。

 カジュアルウイークは生徒自身が制服以外で登校する私服を決めることの大切さを実感していました。

 NHKなどにも取り上げられた三中カフェの取り組みは、何事も行動することの大切さ、自ら考えることの大切さ、困っている人を助けることの大切さが共有されていました。

 昨年6月に三中図書室を定期試験前にカフェとして解放することによって、この場を活用して各自がそれぞれの考え方で自己研鑽に臨んでいました。

 各小中学校の取り組み報告が終わった後に、トークセッションが行われました。

 その中で不登校となる三大要因は「体育科・給食・否定される」となっています。

 不登校を未然に防ぐ為には「勝つよりも楽しむことの最大化」「子ども達が関わり合い助け合うことの大切さ」「多様な学び方によって多様な考え方に輪が広がっていく」という考え方が重要です。

 重要なキーワードとして「アダプテーション」という言葉がありました。これは調整や合理的配慮を示す言葉となっています。

 以前の学校教育は「子ども達を同じ方向へ向かせる教育」でしたが、現在は「その子らしくいられる教育」へ大きく転換されています。

 明治以来150年の教育が大きな転換期を迎えていることから、ここで教育の基礎をもう一度作り直す必要があると考えています。

 勝ち負けにこだわることなく自分独自の能力を開花させる為にも、まずは自分を大切にすることが最も重要であることは間違いありません。

 自分を大切に出来なければ他者を大切にすることは出来ません。

 そういった意味で自分の狭小な見方で他者の存在を否定するのではなく、誰もが違うことが当然であり多様な意見や多様な考え方を受け止めて、相互の理解を尊重する学校教育を根本に据えるべきと考えています。

 これによって本当に意味での「生きる力」が養われるのではないでしょうか?

 本当の意味でのインクルーシブ教育は非常に奥が深く、私の知識は入口に入った程度かと思います。

 これからも本日の素晴らしい教育フォーラムでの学びを活かす中で、佐藤元市長、永見前市長が訴えていた誰もが安心して安全に暮らす国立市に向けて尽力致します。

 素晴らしい発表をいただいた国立市内小中学校教師の皆様に心から感謝申し上げます。

 





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