おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
2回にわたって義母のことを書いたので、一度は義父のことも書いておかないと、天国にいる義父から苦情が来そうなので、書きます。
義父との最初の出会いは、偶然(実は必然)の出来事からやって来ました。
平成元年のある朝、当時交際していた女性から家に電話がかかって来ました。内容に仰天!
切迫流産の恐れがあるので、入院しなければならない、とのこと。私は、その晩、彼女と会うことを約し、神棚に向かって手を合わせました。「どうしましょうか?」と問いかける間もなく、神様から「行け、行け」とサインが出てきました。
その晩、彼女との話をそこそこに彼女の実家に行きました。2人の結婚の承諾を得るためです。母親は、私たちを見通したように出迎え、近くの家を訪問していた父親は後ほどやって来ました。
型どおりの挨拶をした後、「お嬢さんを嫁にください」みたいなことを言うと、父親は3つの条件を出してきました。
(1)酒で失敗しないこと
(2)賭け事をしないこと
(3)女にだらしなくないこと
私は、3番目から答えました。
「女、いました。子どもまで生ませました。ただ、6年前に離婚しました。2人の子どもには今でも養育費を支払っています。私は離婚経験者ですが、やるべきことはやっています。ここに戸籍謄本があります。ご覧ください」
父親は、完全に意表をつかれたようでした。絶句しながら戸籍謄本に目をやっておりました。
私は、2つ目の条件に入りました。
「ギャンブル、やります。ただ、パチンコ、マージャンの類ではありません。そんなくだらない賭け事はしません。私は、人生そのものをギャンブルとみなしています」
少し冗談を交えたつもりでしたが、父親は、あまりピンとこなかったようです。
3番目の酒。
「私は酒が大好きです。ただ、酒が原因で仕事に支障を来たしたことがありません。ヘドを吐きながらでもしっかり仕事はこなします」
父親は、突然の、予想を大きく外れた闖入者に呆然としたようです。
<続く。次回のお楽しみに>
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