おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
昨日「頭の良い・悪い」に関して書きました。 今日のテーマは、「加齢に伴う学び方」です。
まず記憶の理論から入ります。 覚えたことを半永久的にする「長期記憶」に落とし込む記憶は、大きく2つに分けられます。「手続き記憶」と「宣言的記憶」です。
前者は、「あることを行う手順や技能についての記憶」です。パソコンを学び始めるのは、まさにこのレッスンです。 後者は、「言葉によって記述可能な事実についての記憶」で、これはさらに、思い出や覚えていることに関係する「エピソード記憶」と、知識として知っていることの「意味記憶」に分かれます。
さて、これらを前提として言えることは、ある年齢に達した人は、若かりし頃の学び方を踏襲せず、加齢にふさわしい学び方にシフトすること。 それには、覚えようとすることを(1)徹底的に反復することと、(2)自分の持ち味でもある「エピソード記憶」や「意味記憶」と結びつけること、これにつきます。
実例を挙げます。大通公園メンタルクリニック院長の山田秀世先生(精神科医)は、私が勧めた英語勉強法「DUO3.0」を学び始め、昨秋、カナダの国際学会で英語で講演されました。
5-6年前は、たどたどしく、実に日本人らしい英語の話し手だったにもかかわらず、です。 テキストとCDをもとに単語だけを学ぶのではなく、センテンスを、それこそ何百回も反復練習することで、構文と単語を一緒に覚えたのです。
加齢に伴う学び方に関する 私の結論は、次のとおりです。
「記憶力がなくなったと嘆くなかれ。加齢に伴った学び方を習得すべし。かくすれば、汝の越し方が大いに味方すること必定」
◎今日の「勇気の伝道」 朝、整形外科医に行って、マッサージ、五十肩体操と診察を受け、からだの充電。その後、家で確定申告の書類作りなどの雑務をこなし、出社せず(家にいても会社と同じことができる環境にあるので、ありがたいやら困るやら)、夕方パソコンの個人レッスンを受けに行き、頭の充電予定。
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