アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

左肩に五十肩の症状が出て、ここ4カ月ほど東中野にある整形外科に通っています。

初診の時、そこのドクターは、「五十肩です。今までの手入れが悪かったとしか言いようがないですね」と、突き放すような言い方をしました。
私は「なんというものの言い方」と、少しムッとしました。

2回目にそのクリニックに行ったとき、私は、受付の人に「○○先生の他にドクターはいませんか?」と尋ねました。
「うちのドクターは○○先生だけです」
返ってきた答えに私はガッカリしました。

このクリニックの特徴は、ドクター以外に看護師、理学療法士や柔道整復士、マッサージ師など20名を超えるスタッフがいて、リハビリなどを完璧にこなせることで、ドクター以外には、好印象を持て、この点が救いでした。

人間の心理は面白いものです。このクリニックに何回も通ううちに、だんだんドクターに対する印象が変わってきました。とにかく熱心。「口が悪いのは、歯に衣着せぬ彼なりの表現法なのだ」と思われ、「これだけスタッフを抱える整形外科医はいませんよ。なかなか大変なのです」と、彼が語るのを聞くと、零細企業の経営者でもある私は、思わず同調してしまうのでした。

そして数日前の前回。ドクターは、私の肩付近に触れながら「筋肉ないですね」と言いました。それだけでなく、「ちょっと私の胸に触ってみてください」と胸の筋肉に触れさせたのです。
「へー、しっかりありますね。先生は、どんなスポーツをなさっていたのですか?」
私の質問に対して彼は、すらすら答えました。
「サッカー、陸上競技、乗馬、ゴルフ。スポーツドクターになるためには、学生時代から2つ以上の種目をやっていなければならないんですよ」
「陸上競技もですか!種目は?」
「短距離。100メートルは11秒台後半で走りました」
「速いですね。私は11秒8でした」
ドクターは、親近感を感じたのか、意外な思いがしたのか、ニヤリとして言いました。
「なかなか12秒を切るのは大変ですよね」
「先生、おいくつですか?」
「昭和30年生まれ」

こんなふうに、短時間であってもポンポン会話ができたのは、楽しい時間でした。私の第一印象が大きく変わりました。
口が悪くて、「イヤな奴」と思っていたドクターでも、ちょっとした会話を通じて親近感が持てる、というお話でした。


コメント ( 0 ) | Trackback ( )