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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
ヒューマン・ギルドでめったに開くことがないであろうセミナーのご案内です。
セミナー名は、「ナラティブ・セラピー入門セミナー」
日時は、2日間で、5月30日(土)13:30-18:30、31日(日)10:00-17:00
講師は、生田倫子先生(慶應義塾大学先導研究所研究員、筑波大学大学院非常勤講師など、教育学博士、臨床心理士) 。『ナラティブ・セラピーの登龍門』(アルテ)の編著者のお1人です。
生田先生は、このセミナーについて次のような案内文を書いてくださいました。
ナラティブ・セラピー(Narrative therapy)の「ナラティブ」は物語という意味です。物語療法とも呼ばれます。
このアプローチは家族療法を起源とし、オーストラリアのホワイト(White,M)とエプストン(Epston,D)によって提唱されました。
さらに広義の意味で定義するならば、グーリシャン(Goolishian、H)とアンダーソン(Anderson,H)のコラボレィティブ・ランゲージ・システムズ・アプローチ、そしてアンデルセン(Andersen,T)のリフレクティング・プロセスも含まれます。人間行動にとっての現実世界とは社会的構成の産物である、とする社会構成主義(Social constructionism)が理論的背景となっています。
ナラティブ・セラピーでは、「問題」をシステムの構成員によって社会的に構成された現実、つまり「物語」であると捉えます。それを新しく生産的な「物語」に転換すること、これがナラティブ・セラピーの狙いであるといえます。
このアプローチは、あっというまに世界を席巻し、日本でも心理臨床学会をはじめ多くの学会やシンポジウムにて大々的に取り上げられました。しかし、また多くの誤解や疑問も喚起するアプローチでもあります。講義では、ナラティブ・セラピーの理論的背景について学習し、その後精神分析やクライアント中心療法とどう異なるのかについて教示し、その後マイケル・ホワイトの外在化の技法についてデモンストレーションとロールプレイにて習得を目指します。
『ナラティブ・セラピーの登龍門』を読んだ私の感想では、このセミナーを受けることによって、物語の転換は、早期回想の書き換えにも通じ、技法的にも、クライエントにより幅の広い対応ができるようになりそうです。
楽しみです。
一緒に勉強しませんか?
あと数人枠があります。
◎「ナラティブ・セラピー入門セミナー」の開催概要は、次のとおりです。
1.日時:5月30日(土)13:30-18:30、31日(日)10:00-17:00
2.受講料:会員25,000円(一般30,000円)
お申し込みは、ヒューマン・ギルドのホームページの行事案内から
(注)都合でセミナーに参加できない方のためには、『ナラティブ・セラピーの登龍門』(1,800円+税)の本だけの販売も行っています。他の本と一緒にヒューマン・ギルドにご注文ください。
<お目休めコーナー> 教育の森(文京区)の「平和の天使」
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