おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
エマソンの『自己信頼』の最後のことば
あなた自身をおいて、あなたに平和をもたらすものはいない。
根本原理に従い、その光輝に身をひたすとき、あなたは初めて平和を手に入れるのだ
から『ブッダの真理のことば・感興のことば』 (中村元訳、岩波文庫)の『真理のことば』(『法句経』または『ダンマパダ』として知られる)の第2章「自己」の160番を思い出しました。
自己こそ自分の主(あるじ)である。他人がどうして(自分の)主であろうか? 自己をよくととのえたならば、得難き主を得る。
『法句経』は、昭和9年3月から2週間にわたって友松圓諦氏が1日に1詩を30分(計15詩)をラジオで放送し、爆発的な人気と反響を呼んだそうです(友松著『法句経講義』講談社学術文庫、絶版、の奈良康明氏の解説による)。
『法句経講義』の友松訳は以下のようで、私は、「岩井さんの一番好きな言葉は何ですか?」と問われたとき、次の言葉を言います(書きます)。
おのれこそ
おのれのよるべ
おのれを措(お)きて
誰によるべぞ
よくととのえし
おのれにこそ
まことえがたき
よるべをぞ獲(え)ん
(注)友松現代語訳
まことに自己(おのれ)こそ自己の救護者(すくいて)である。いったい、誰がこの自己の外に救護者となるうるものがあろうか。よく制されたる自己こそ、吾らは他にえがたき救護者を見出すことができる。
この詩を思い出すとき、私は「よくととのえし」の部分を忘れないようにしています。
<お目休めコーナー> 我が家の花瓶から②
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