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会社で心を病むということ (新潮文庫)
松崎 一葉
新潮社

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おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨晩(7月20日)、大阪の港区にある「経営開発研修センター」に入りました。
今日から2日間、大阪に本社のある会社の管理者研修を行うためです。

地下鉄中央線の「朝潮橋」という駅で降りて、道に迷って電話したら、管理人と思われるおばちゃんが軽自動車で迎えに来てくれました。

大阪のおばちゃんは、とても親切でした。


さて、メンタル・ヘルスに関する本の紹介です。

この『会社で心を病むということ』(松崎一葉著、新潮文庫、400円+税)は好著です。

精神科産業医である著者は、かなり会社の実情にも通じていて、モチベーション理論もよく理解できている人です。

「会社で心を病む人たち」のケースも取り上げつつ、さまざまな企業でのメンタル・ヘルス不全の治療や予防に関する処方箋を示してくれます。

ストレスに強い人、弱い人を「自己効力感」と「自己統制傾向」の組み合わせで示したり、フムフム思わせるところがたくさんあります。

最近流行(はやり)の「ディスチミア型(著者によれば「現代型うつ病」、あるいは「未熟型のうつ病」)に関しては、回避性・自己愛性人格傾向を基盤に持つことを指摘し、かなり毅然とした態度を示しています。

著者の筑波大学の後輩にあたる斎藤環氏(「ひきこもり」の研究で有名な精神科医)が「解説」を書いています。

かなりお勧めです。


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