おはようございます。アドラー心理学に基づsく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(6月5日)、オフィスに 新学フォーラム 代表の西口 正さんからご著書『中学数学のつまづきどころが7日間でやり直せる授業』(日本実業出版社、1,500円+税)をお贈りいただきました。
私と同じ年(1947年生まれ)の西口さんの110冊目の本になるのだそうです。
次に、アイティメディア株式会社の ビジネスオンライン(月間1000万アクセス)が「6月病特集」として私を取材した内容が
カウンセラーが教えるアドラー流“捉え方術”
としてアップしていることをお知らせします。
ご覧ください。
さて、新しいシリーズ「愛と結婚の心理学:ドライカースの言葉」が今日から始まります。
ルドルフ・ドライカースの『人はどのように愛するのか ー 愛と結婚の心理学』(一光社、前田憲一)をテキストとして、彼の名言を紹介します。
愛は恋人たちの意志次第なのです。
もし、2人が自分たちの意志を、お互いの目的を達成するために「協力」という方向に向かっていけば、うまくいくと断言できます。・・・(略)・・・
大切なことは、「勇気がある人だけが、本当の愛を経験することができる」ということです。
(P.37)
愛のタスクを遂行するための「協力」の必要性は、ドライカースの師のアドラー以来重視されている考え方です。
アドラーは『人生の意味の心理学 下』で次のように書いています。
愛と結婚は人間の協力にとって本質的である。
その協力は2人の幸福のための協力であるだけでなく、人類の幸福のための協力でもある。
(P.142)
アドラーが「2人の幸福のための協力であるだけでなく、人類の幸福のための協力」と言っていることは、愛と結婚におけるカップルの協力が、共同体感覚の発露として、自分たちの幸福だけでなく他者にも、そして人類の幸福にまで広がりを持つことを意味しています。
ドライカースの言葉に話を戻すと、本当の愛を経験するために勇気が欠かせないことが語られ、そのスタートとして2人の意志、あるいは覚悟が極め付きのように響いてきます。
愛と結婚という課題を前にして「自分の幸福のためにパートナーが何をしてくれるのか?」などのレベルに居続けることを拒否するのがアドラー心理学の持つ重みです。
<お目休めコーナー>6月の花(7)
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