おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
今日(6月17日)は13:00~16:00に札幌で私を講師としてお招きいただき アドラー心理学研究会 開催50回記念講演会 が行われるので、早起きして札幌に向かいます。
ただし、日帰りです。
主催者の 佐高 葵月代さん(アドラー心理学研究会代表、株式会社アットマーク 代表取締役)によれば、100人定員のところ満員になっているのだそうで、とても楽しみです。
さて、「愛と結婚の心理学:ドライカースの言葉」シリーズの第3回目です。
今回もルドルフ・ドライカース著の『人はどのように愛するのか-愛と結婚の心理学』(前田憲一訳、一光社、2,000円+税)をテキストとして「性教育」についての彼の言葉を書きます。
ただし、第3章の「性の概念」の「性の啓蒙」の抜き書きです。
子どもからの質問を受ける大人はだれであっても、準備しておかなければならないことが2つあります。
(1)性に当惑したり、嫌悪したままでいない。
(2)子どもの質問すべてに答えるとしても、正確にしかも尋ねられていること以上の答えをしない。
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子どもから質問を受ける場合に、用心すべきことが1つだけあります。
親は、これらの質問が真面目な関心によるものであること、親からの注目を得るための道具でないことを、はっきり分かっておかなければなりません。
ドライカースが書いていることは、アドラーの性教育に関する次の記述よりずっと懇切丁寧です。
性的なことを説明する時に、父親が息子に、母親が娘に情報を先回りして与えるのではなく、子どもがその目下の成長段階で知りたいと思い、理解できることだけを説明することも重要である。
(『人生の意味の心理学 上』P.167~8)
2人に共通することは、一部の学校教育での行き過ぎた性教育において先回りしたり、求められていないことへの情報過多を戒める内容とも読み取れます。
<お目休めコーナー>6月の花(17)

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