おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(6月17日)は午前中からカミさんが出かけていたので、我が家は義母と私の2人きり。
数日前に歩行器が届けられていたので、近所を散歩する計画でいました。
ただ、朝食時は「調子が良かったらね」と義母は牽制球を投げていました。
義母がトイレに立ったタイミングで、「お散歩行きましょうよ」と声をかけたら、すんなり応じてきました。
我が家の近辺をたった200メーターほどでしたが、歩行器を頼りに散歩しました。
私はかつて、研修で「ブラインド・ウォーク」ー目を閉じた状態で相手をエスコートするワークーをよくやっていたので、相手ペースで歩くのは得意です。
「左側は傾斜があるので、もっと道の真ん中を歩きましょうか」と声をかけると、ゆっくりながら修正。
手押しに夢中になっているので、「アジサイの葉ってこんな香りがするんですね」と言うと、呼吸して味わう義母。
実に素直な人であります。
「この先の右側はペギー葉山が子どもの頃住んでいた家があるんですよ」と言うと、「あのペギー葉山が」と応じてくれました。
家に戻る30メーターのところで、「お母さん、歩くのに夢中にならないで空を見上げてみましょうか」と声をかけると、腰を伸ばして大空を見上げました。
雲1つない青空でした。
「たった10分もしない散歩でしたけど、この達成感は数時間続きますよね」との発言に義母は大いに共感。
昼食は、カミさんが用意してくれていた献立を提供し、16:30頃にカミさんが帰ってきたら「トシノリさんと散歩できたの」と喜んで報告していました。
さて、婿殿としてのお年寄りとの散歩の教訓です。
「相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じる」はアドラーの【共感】についての言葉ですが、「相手のペースで歩く」も入れ、「相手の感覚で味わう」も必須のようです。
それに続いて、ほんの少しでもチャレンジしたこと、自分なりに工夫をしたこと、そして、共にいてくれたことに対する感謝を伝える【勇気づけ】も欠かせません。
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