見もの・読みもの日記

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アイスショー"Fantasy on Ice 2018 幕張" 3日目

2018-06-06 21:44:03 | 行ったもの2(講演・公演)
Fantasy on Ice 2018 in 幕張(2018年5月27日 13:00~)

 アイスショーFaOI(ファンタジー・オン・アイス)幕張公演の個人的メモを遅ればせながら書いておく。今年は幕張、金沢、神戸、新潟、静岡の5会場で3公演ずつ予定されており、すでに幕張と金沢公演が終了したところだ。私は前半・後半1公演ずつと考えて、家から近い幕張と静岡の千秋楽のチケットを取った。幕張はSS席で南ロングサイドの中央あたりだった。悪くない席だったけど、昨年のショートサイドのS席のほうが好きかも。来年は忘れないようにしよう。

 幕張のゲストアーティストは、CHEMISTRY(堂珍嘉邦、川畑要)、May J.さん、バイオリニストの宮本笑里さん。ピアノを弾いていたのは誰かなと思ったら、最後に音楽監督の武部聡志氏という紹介があった。出演スケーターは、羽生結弦、織田信成、安藤美姫、鈴木明子、宮原知子、紀平梨花。海外から、ハビエル・フェルナンデス、ミーシャ・ジー、バルデ、メドベージェワ、コストナー、プルシェンコ、ステファン・ランビエル、ジェフリー・バトル、ジョニー・ウィア。アイスダンスはテサモエ(テッサ・バーチュー/スコット・モイヤー)とカペラノ(アンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ)の2組。あと、いつものアクロバットとエアリアル。

 オープニングの群舞衣装は、モノトーンを基調にしたアンシンメトリックなデザインで、マーブル模様のキラキラが華を添えている。年によって雰囲気が変わるが、今年はスタイリッシュでかなり好きなデザインだった。羽生くんだけ(?)上衣が短かめで、腹チラに歓声が上がっていたのはサービスなのかも。元気に飛び出してきた羽生くんはジャンプで転倒してしまったが、暗転のあと、退場しながら体のひねり方を確かめる姿に負けん気が現れていて、ほほえましかった。

 日本人スケーターは、オープニング直後、CHEMISTRYの「Piece of a dream」で、FaOIチームの群舞に続き、羽生結弦と織田信成が再登場。しっとりと抒情的なスケーティングで魅せる。ジャンプやスピンの大技もいいけど、こういうの大好き。私は毎年、織田くんの魅力を再認識している。後半のCHEMISTRYコラボ「夢の続き」もよかった。宮原知子は大人っぽくエレガントな「アランフェス」。やっぱり技術力が他のスケーターと段違いだと思う。

 海外スケーターは眼福の嵐。ジョニー・ウィアは前半が「白鳥」(宮本笑里さんのバイオリン演奏)で、白と黒の素敵衣装。後半は「クリープ」で、2015年、2017年のFaOIで披露したプログラムの再演である。2015年は黒いドレスだったと思うが、今回は深紅のドレス。ロングスカートの裾を翻しながら、優雅に力強く舞う。ステファン・ランビエルは前半が「Read All About It」、後半が2017年の再演「Slave to the music」。どちらも芸術的なイケメンプロ。この日はどちらもパーフェクトな演技を見ることができた。彼も競技スケーターとしては、そんなに華やかな実績を残しているわけではないのだが、年々ファンのハートを掴んでいるように思う。そしてプルシェンコの「タンゴアモーレ」と「ニジンスキー」を、今このときに見られる幸せ! もちろん、かつての競技用プロと同じではないけれど、そのエッセンスはきちんと表現されていた。きれいな3Aも決めてくれて嬉しい。

 メドベージェワは前半のプロ(羽根ペンで空中に何かを書く)も、後半のミュージカルナンバー「メモリー」も、演劇の舞台を見るような楽しさがあった。身体能力の高さばかり注目していたけど、表現力の豊かなスケーターになりつつあるなあと思う。コストナーは前半の「You Raise Me Up」(バイオリン演奏)がカッコよくて、色っぽくてしびれた。

 それから、ふだんはあまり見る機会のないアイスダンス。第1部のトリをつとめたテサモエの「ムーランルージュ」は体が震えるくらい素晴らしかった。平昌オリンピック金メダルの演技だから、当然といえば当然。カペラノは、前半、スパイダーマンとワンダーウーマンに扮したお茶目プロ、後半はCHEMISTRYの「My Gift to You」で、ルカは全身黒コーデ、アンナは白カーディガンに膝丈の黒スカート、黒ハイソックスで、学生時代の切なさと甘酸っぱさを表現。変幻自在である。

 第2部のトリは、みんなが待っていた羽生結弦の「Wings of Words」(CHEMISTRYコラボ)。キラキラビーズのたくさん付いた青衣装に黄色いマント?スカーフ?を翻して登場。見事な3Aを決めて、満場のファンを歓喜の渦に落としいれた。フィナーレは、MAY J.の「アナ雪」(Let It Go)から「星に願いを」のディズニーメドレー。女子はエナメル生地のベアトップワンピース。男子は、ちょうちん袖にレースのスカーフ(クラバットというのか)、キラキラのベストというクラッシックな王子様スタイル。みんな似合ってました。

 例年はこのあと、ジャンプなどの一芸披露大会が続き、羽生くんのマイクパフォーマンスがあったりするのだが、今年はわりとあっさりめだった。それでも羽生くんの「せーの!」に続き、声を合わせて「ありがとうございました!」を言うことができて満足。アーティストが入れ替わる後半の公演も楽しみにしている。
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