昨年、『鳥獣戯画』で有名な京都の高山寺がクラウドファンディングで寄付を募っていることを知った。2018年9月4日の台風21号で、樹齢100~300年のスギ、ヒノキの大木が300本以上倒れ、本尊の釈迦如来を奉る金堂は半壊、明恵上人を奉る開山堂や収蔵庫が損壊するなど深刻な被害を受けたのだそうだ。
大好きな明恵さんのお寺でもあるので、少しでも力をお貸ししたいと思った。最終目標額は4,500万円という壮大なプロジェクトで、さすがに期間内に達成はできなかったが、それでも2,000万円を超える寄付が集まったようだ。
今週、その「リターン」が届いた。私の選んだのは、高山寺杉の板皿もしくは朱印帳、鳥獣戯画限定お守り、それに永久拝観券が付くというコースである。私は板皿を希望した記憶があったのだが、杉板の表紙のついた御朱印帳と、木箱に入った板皿っぽいものが入っていた。あと名前入りの永久拝観券が付くはずなのに、無記名の抹茶付き拝観券(緑色の紙)しか見当たらなかった。
あれ?と思って、実は、朝、高山寺さんにお電話してしまった。「無記名の拝観券しか入っていないんですけど…」と言ったら、「ああ、それで大丈夫です」とおっしゃるので、じゃあ気にしないことにしようと思った。
それで、あらためて送られてきた品物をひとつずつ確かめ、木箱も開けて、白い紙に包まれた「板皿」らしきものを出してみたら、なんと!その表面に「拝観証」という焼き印と、私の名前も焼き印で記載されていた(写真の右側)。これが永久拝観証なのか! 高山寺さん、お騒がせしてすみません。
次回、高山寺にはいつ行けるかな。5月の連休に行けるといいな。
今年の夏は、『鳥獣戯画』全4巻が東京国立博物館で公開されることになっている。やっぱり復興の資金集めの勧進の意味もあるのかもしれない。もちろんお金を落としに行きます。