○松岡美術館『中国唐王朝の華 唐三彩展』
http://www.matsuoka-museum.jp/
港区白金(東大医科研の真向かい)に移転オープンしたのが2000年の4月だというから、まだ新しい美術館である。ちょっと前から名前は聞き知っていたが、今回、初めて出かけてみた。
企画展の「唐三彩」は約50点、全て館蔵品だという。特に三彩馬は数が多かった。体色、ポーズ、馬具、たてがみのかたちが様々で、比べて見ると面白い。人物俑では、細い目に静かな微笑を含ませた女人像が愛らしかった。今にもすっくりと立ち上がりそうで、澁澤龍彦ふうに人形愛をテーマにした短編小説でも書いてみたくなる。
1階の常設展では、ガンダーラ・インド彫刻が楽しめる。おおらかな生命力のみなぎるヒンドゥー教の神像が多い。展示品の間に「皆様のお賽銭は○○募金に寄付しました」という告知板が立っていて、見ると、神像や仏像の台座に、ときどき、10円玉や1円玉がさりげなく積んである。笑ってしまった。でも気持ちは分かるな。私も、中国請来の仏像の頭部が友人のひとりに似ていたので、挨拶代わりに少しお賽銭を置いてきた。
なお、玄関を入ってすぐ、1階ロビーに置かれた小さな彫刻、ジャコメッティの「猫の給仕頭」がかわいい。どうぞお見逃しなく。
http://www.matsuoka-museum.jp/
港区白金(東大医科研の真向かい)に移転オープンしたのが2000年の4月だというから、まだ新しい美術館である。ちょっと前から名前は聞き知っていたが、今回、初めて出かけてみた。
企画展の「唐三彩」は約50点、全て館蔵品だという。特に三彩馬は数が多かった。体色、ポーズ、馬具、たてがみのかたちが様々で、比べて見ると面白い。人物俑では、細い目に静かな微笑を含ませた女人像が愛らしかった。今にもすっくりと立ち上がりそうで、澁澤龍彦ふうに人形愛をテーマにした短編小説でも書いてみたくなる。
1階の常設展では、ガンダーラ・インド彫刻が楽しめる。おおらかな生命力のみなぎるヒンドゥー教の神像が多い。展示品の間に「皆様のお賽銭は○○募金に寄付しました」という告知板が立っていて、見ると、神像や仏像の台座に、ときどき、10円玉や1円玉がさりげなく積んである。笑ってしまった。でも気持ちは分かるな。私も、中国請来の仏像の頭部が友人のひとりに似ていたので、挨拶代わりに少しお賽銭を置いてきた。
なお、玄関を入ってすぐ、1階ロビーに置かれた小さな彫刻、ジャコメッティの「猫の給仕頭」がかわいい。どうぞお見逃しなく。