○京都国立博物館 特別展『古写経―聖なる文字の世界』(守屋コレクション寄贈50周年記念)
地味な展覧会なんだろうなあ、眠くなるかもなあ、なんて思いながら行ってみた。意外と退屈しなかった。展示品の中核をなすのは、守屋孝蔵氏が収集した日本の古写経コレクションだが、そのほかに、中国や朝鮮の写経、めずらしい貝葉般若心経(ターラという樹の葉に書いたもの)も見ることができる。
もちろん、文字の美しさを鑑賞できればいちばんいいのだが、それだけでなく、要所要所に「絵因果経」とか「扇面法華経」「白描絵料紙墨書般若理趣経(いわゆる目無経)」など挿絵を楽しめるもの、「平家納経」「中尊寺経」など料紙や扉絵の美しいものを混ぜてあるし、「銅板法華経」「瓦経」など形態的な面白さを持つもの、さらに、曼荼羅図や経箱、仏具などの関連品展示もあって、飽きなかった。
興味深かったのは、写経生を採用する際、候補者に書かせた経文の断簡(「校生勘紙帳」だったかな?)。いわば実技試験の回答である。「定(合格)」とか「不定(不合格)」「未定(補欠?)」とか評価が書き入れられている。今も昔も職を得るって大変だったのね。
展示品が多いので、時間までに全部見切れるかどうか、そればかり気にしていたら、平常展示館で特別公開中の雪舟の「慧可断臂図」(えかだんぴず)を見るの、すっかり忘れちゃったよ~。く~東京で見たことあるからいいけど、ちょっと残念。
これにて、11/13-14の関西旅行で「行ったもの」レポートは全て終了。
地味な展覧会なんだろうなあ、眠くなるかもなあ、なんて思いながら行ってみた。意外と退屈しなかった。展示品の中核をなすのは、守屋孝蔵氏が収集した日本の古写経コレクションだが、そのほかに、中国や朝鮮の写経、めずらしい貝葉般若心経(ターラという樹の葉に書いたもの)も見ることができる。
もちろん、文字の美しさを鑑賞できればいちばんいいのだが、それだけでなく、要所要所に「絵因果経」とか「扇面法華経」「白描絵料紙墨書般若理趣経(いわゆる目無経)」など挿絵を楽しめるもの、「平家納経」「中尊寺経」など料紙や扉絵の美しいものを混ぜてあるし、「銅板法華経」「瓦経」など形態的な面白さを持つもの、さらに、曼荼羅図や経箱、仏具などの関連品展示もあって、飽きなかった。
興味深かったのは、写経生を採用する際、候補者に書かせた経文の断簡(「校生勘紙帳」だったかな?)。いわば実技試験の回答である。「定(合格)」とか「不定(不合格)」「未定(補欠?)」とか評価が書き入れられている。今も昔も職を得るって大変だったのね。
展示品が多いので、時間までに全部見切れるかどうか、そればかり気にしていたら、平常展示館で特別公開中の雪舟の「慧可断臂図」(えかだんぴず)を見るの、すっかり忘れちゃったよ~。く~東京で見たことあるからいいけど、ちょっと残念。
これにて、11/13-14の関西旅行で「行ったもの」レポートは全て終了。