昨日は梅雨期にしては予想に反し、合羽も着ない好天に恵まれ、非常に得した気分になれた。 この時期、昨日の様な天気は2日も続かない。 起床4時、外は真っ白で何も見えない。風の音と、滴の音が聞こえた。
朝食5時半。昨日27日は平日の金曜日であり、宿泊者は私たちパーティー16名の他は個人の方が5名と、私たちのほぼ貸切状態であった。 昨日の夕食も今朝の朝食も、とても美味しく食べられた。 女性陣の食の進み具合も確認したが、皆さん完食されているようで安心した。
食後、寝床の整理と荷造りを兼ね出発の準備を進めた。 霧雨に長時間さらされると体温を奪われ危険なので、防雨対策を完全にした。 汗かきの私は、ゴアテックスの合羽とはいえ、余り着たくなかったが3千m近い山では、そんな事も言ってられず、Tシャツの上に合羽を着用した。 ところが稜線上で強風にさらされると寒かった。
赤岳頂上山荘前で準備運動を行い、 6時半出発。
夜半の風雨で鉄梯子、岩、クサリの全てが滑り易くなっており、また落石にも注意しながら、ゆっくり慎重に下るよう声を掛けた。事故の発生率が高いのが下山時である。
15分程で岩稜帯の下りが終了しガレ場の道に変わり、ホッとした。
中岳・文三郎尾根分岐通過7時。 中岳手前で小休止7:10~7:15
霧の立ち込める中では、中岳が妙に高く聳え立つように見えたが、
皆の足元を見ながら登っていたら15分で越え、
行者小屋から来る登山道と合流する中岳のコルに7時40分着。5分休憩。
中岳コルと阿弥陀岳(2,805m)はピストンのため、ザックをベンチに置いて山頂を目指した。 私のザックには救急医薬品が入っている事と山行は鍛錬の一環と考え山中に居る間は、常に背負う様に心掛けている。
登りだして直ぐに鉄梯子に取付く。
阿弥陀へは、ほぼ直登の感じで滑り易く、ガレ場もあり落石に注意しながら慎重に高度を稼ぐ。
阿弥陀岳登頂 8時20分。 山頂はガスで覆われ、風が強い。 この山行の目的であった阿弥陀山頂からの大パノラマは、またのお預けとなった。 2度目の挑戦で2敗である。 寒い。 全員で記念写真を撮影し8時30分下山開始。
霧で視界が悪く、下りのため落ち着いて慎重に下った。 自分はメガネに水滴が付き見にくいなァと感じ、拭くとスッキリと見えるのでワイパーが欲しかった。
中岳のコルに8時50分戻る。 皆がザックを背負ったら、そのまま行者小屋へ向け下山。 雪渓、ダケカンバ、ヤマザクラ、イワカガミ、コバイケイソウ等、キョロキョロしながらのハイキングに変わった。
文三郎尾根分岐通過 9時35分。
一寸下ったらテントと行者小屋が見えた。到着9時45分。
体が冷えたので、ここで暖かいラーメンやおうどん、おそばを食べ、体を温めた。行者小屋出発 10時40分。
広い白河原から山間を流れる柳川南沢をおしゃべりしながら下る。 北八ッの様に苔むしていた。美濃戸山荘近くになった南沢には堰堤が2つ造られ、登山道も整備されていた。
美濃戸山荘到着 13時。 休憩し、お茶をご馳走になった。 13時15分出発。
バスの待つ美濃戸口へ急ぐ。 14時 美濃戸口着。 直ぐにバスに乗り込み、近くの『もみの湯』へ直行。 みんな「いい湯だな」を楽しみ、帰途に着いた。
八ヶ岳登山懐かしいですね。9月連休で山小屋でさんまの冷凍状態で寝たのを思い出しました。
人気の山は平日が理想ですね。
いつも楽しみにしています。
小屋の方の対応も親切になります。八ヶ岳には良く行かれますか?この時期、初日だけでも晴れて良かったです。去年の北穂小屋では私たちも1部屋に20名詰め込みで大変でした。でも仲間なので、おしゃべりが楽しい面もありました。
2日に富士山須走口から登りました。登山道に雪が残り山開きしないはずです。山頂まで9時間半かかってしまいました。皆さんのようなパワーをつける秘訣が知りたいです。