付け焼き刃の覚え書き

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「Aの魔法陣リプレイブック~ガンパレード・マーチ篇」 芝村裕吏

2011-04-07 | 異世界結合・ゲート・ゾーン
 ファンタジーの真ん中で、老人が1人、現実を駆使してファンタジーと戦う姿が見える。

 ゲームデザインの神様・鈴木銀一郎、ついにガンパレに参戦! 1945年呉軍港、1972年ベトナムをプロローグに、1999年の「熊本城攻防戦」、2000年の「銀冠作戦」までをプレイしたTRPGキャンペーンをセッションログと、それを小説に起こしたものを交互に配置し、最後にTRPGシステム「Aの魔法陣」第4版を収録したもの。

 私らの世代のゲーマーにとって「鈴木銀一郎」の名前は「シミュレイター」誌と共にありました。そして「シミュレイター」というのは、シミュレーション・ゲームを戦史から研究したりするゲーム雑誌の古参で、同時期には既にホビージャパンの『タクティクス』があったのだけれど、そしてRPG紹介としては『タクティクス』のドンキーコマンドがもっとも古いのだけれど、今、私らが普通のイメージするRPGリプレイは『シミュレイター』誌に掲載された「七つの祭壇」が最初。さらにカードゲーム・ブーム初期のヒット作「モンスターメーカー」のデザインも鈴木銀一郎……ということで、ガチガチのウォーゲームから萌えカードゲームまで、ゲームといえば、すべて鈴木銀一郎の名前と共にあったようなものです。

 そのいわばゲームの神様が『Aの魔法陣』をプレイし、しかもガンパレを、「熊本城攻防戦」と「銀環作戦」に本人の同一存在として挑んだとなれば、もう万難を排して読むしかありません。
 刮目せよ!という感じ。
 1934年生まれの老ゲームデザイナーが、幻獣との戦いをリアルな戦争作法(指向はアメリカ軍)で切り回し、しかも山場ではきっちり派手なロールプレイを決めて、渋く戦いに収まりをつけるというオールドファン泣かせの逸作。是空とおる・小太刀右京・三輪清宗・海法紀光といった若手エースプレイヤーたちに、ぜんぜん負けてません。
 組み合わせ的にすごく良く、いかにもミリタリーからファンタジーまで何でもありのAマホを象徴するセッションでした。

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コメント
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