付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「花物語」 西尾維新

2011-04-03 | 日常の不思議・エブリデイ・マジック
「善や正義は意志であり、それ以外の何かであっちゃあ駄目なんだ」
 神原駿河の言葉。

 高校3年生となった駿河の周囲に、もはや暦や戦場ヶ原たちの姿はない。
 そして彼女はあいかわらず馬鹿だった……。

 神原駿河の一人語りで進む、彼女と詐欺師と悪魔の蒐集家の物語。
 自分を馬鹿と認めた上で、自分の中の弱い部分や暗い部分を直視して認めていく話なので、神原駿河が主役で語り手!……ということから期待するのとは逆に、ひたすらマジメで重い話……なんだけれど、ときどきぽつりぽつりと影を見せる阿良々木暦がすべてを台無しにして、なおかつ最後を締めちゃうという……。
 でも、沼地蠟花はしゃべりすぎ。
 最終的に帳尻合ったというか、神原駿河の物語として納得できる結末でした。

【花物語】【ハノモノガタリ】【するがデビル】【西尾維新】【グリード様】【悪魔様】【るがー】【貝木泥舟】【忍野扇】
コメント
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