付け焼き刃の覚え書き

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「オサキ江戸へ~もののけ本所深川事件帖」 高橋由太

2011-04-09 | 時代・歴史・武侠小説
 周吉は江戸の献残屋の手代で、店の一人娘のお琴に惚れられているが、ちっとも気づかない。
 気づかないと言えば、周吉は妖狐のオサキに憑かれたオサキモチだが、オサキにいわせれば周吉の方がよほど化け物じみているのだが、本人はちっとも気づかず、あくまで自分は普通だと思いこんでいる。
 ところが巷に神隠しの噂が広がる中、お琴が行方不明になり、周吉も辻斬りに襲われて……。

 献残屋というのは簡単に言えば、武家を相手にした贈答品専門のリサイクルショップみたいなものですね。その従業員であるオサキ使いの若者と妖狐のコンビが江戸市中……というより店の界隈で起こる事件の解決に乗りだし、それに謎の老剣術遣い・柳生蜘蛛ノ介が絡むという話。
 イラストからして編集部は畠中恵の路線を狙っているのかなあと思いますが、なんというかチームプレイ的な話が多い「しゃばけ」シリーズに対して、こちらはバディムービーのテイストで、これはこれで面白く読ませていただきました。時代も設定もぜんぜん違うけれど、周吉とオサキの関係には『夏目友人帳』を思い出しました。依存し合っているようでいない、ギブアンドテイクともちょっと違った感じ。
 続刊も早いとこ手に入れたいと思います。

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コメント (2)
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