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魔力を持たない天才魔法使いアリサは、五感をフル活用してヒロキを「研究」し尽くそうとする。
(お願いです! わたしたちを助けてください。)
軽度の中二病を患う高校生ヒロキのスマホに届いたメールは、異世界からの召喚魔法だった……。
ロートル向けに簡単に説明すると、ラリー・ニーヴンの『魔法の国が消えていく』と神坂一の『日帰りクエスト』を足したような設定のバトル・ファンタジー、ヒロイン密着型。
魔力だけは山のように抱え込んだ一般人……というと、ちょうど『俺と蛙さんの異世界放浪記』を読んだばかりですが、これは魔力が枯渇しかけた世界に召喚され、怪獣だか怪人のような(毎回姿が変わる)災厄ヴィクティマと戦うことになる話です。
ただ、異世界の方は末期戦状態のはずなのに、日帰りできるお手軽さが微妙なギャップです。
指導者が悠長に構えた良い人っぽかったり、軍の上層部が無能な小物ぶり全開だったり、天才魔法使いが主人公をぺろぺろ舐めてあまあま噛んでぬるぬる身体を重ねて、切実さがあまり感じられないので、そりゃあ今日はもう帰るわ、みたいな話になりますよね。
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