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退魔士稼業はできなくなったが、なんとかして金を稼がないと親の借金100億円が返せない。
「おめでとう、わたしの一生をかけて、オマエを使い尽くしてあげよう」
狗朗は借金取りと化した幼馴染の九十九みぎりに言われるまま、死者専門の何でも屋を始めることとなったのだが……。
死者の心残りを晴らすことで成仏させるというのは、この手の話の定番なのだけれど、この「心残り」のしょうもなさと、幽霊相手の商売を金にするプロセスが面白い。オチも含めて、ある意味、霊能アクション・コメディの王道。
ただ、個人的にワガママなキャラが思うさまに人生を謳歌する話は嫌いなので、ツンデレというには少々暴君すぎるみぎりとか、100億の借金を子供に押しつけてトンズラした父親がイヤすぎるし、退魔の名門「神堂家」の当主が半端に小物っぽいイイヒトなのもちょっとイヤ。そんなところで物わかりの良いとこ見せるなら最初からなんとかしろって。
葛は好きですよ。バカだけど。
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