付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「銭(インチキ)の力で、戦国の世を駆け抜ける。 (1)」 Y.A

2016-05-29 | 戦国転生・歴史改変
『戦記物でもあるまいし、戦争はシンプルに勝てるのが一番いいんだよ。多数に少数で勝てて嬉しいのは読者だけ。いつもそんな危ない戦いで連勝するのも難しいから』
 だから金に飽かせて銃や火薬を備蓄し、遠距離から一方的に蹂躙するのが新地家の戦い方の基本。

 人類が宇宙に進出してから数千年。零細運輸会社「足利運輸」唯一の貨物船〈カナガワ〉が時空間の異常に巻き込まれ、気がつけば地球の海に不時着。ところが地形もデータにある地球とは違っていて、どうやら過去に戻ってしまったらしく、しかもこの世界は元の世界とは別の次元らしいと判明する。
 元の世界には戻れそうにもないけれど、宇宙船のローンも払わなくても良くなったと気を取り直した足利光輝たちは、沈没船のお宝を引き上げて、尾張の国で売りさばこうとするが、そこで織田信長に見咎められる……。

 なろうでは2016年1月に本編完結した戦国タイムスリップものの書籍化。
 未来の知識と工業力で成り上がる、戦国内政系チート物語。チート系主人公はいろいろいるけれど、ここまで開き直ったチートだとむしろ清々しいというものです。もちろん戦国なので成り上がっていけば戦は避けられないことだけれど、そこはひたすら火力押しです。補給の勝利と言えなくもありません。
 戦争と内政と飲食の割合が1:1:1みたいな話で、新しもの好きの信長がカレーライスやアイスクリームに引かれるあたりは天丼パターンですね。

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