フェンリルの魔王ランヌと吸血鬼の魔王ベリアの争いは、ベリアの勝利で幕を閉じ、ランヌは滅びた。それによって1500年間もの間、魔王ランヌの支配を受けていたガーゴイルのアルベルトも解放されたのだが、魔王城防衛戦の際の魔王ベリアとの戦いでアルベルトは翼を失っていたため、仲間のガーゴイルたちから置いてきぼりにされてしまう。
仕方なく歩いて一人旅をするアルベルトだったが、本人も意識していないことに、彼は実はランヌよりも強くなっていたのだ。
魔王ベリアは思う。あのガーゴイルと戦うよりランヌと戦った方が遥かに楽だった、あついを怒らせてはいけないと……。
「責任とるよ！ 結婚しよう！」
自由を手に入れた最強ガーゴイルが、のたのた歩きながら世界各地を見て回るという漫遊記にして、相手側から見たら災厄が動き回っているという冒険コメディ。
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