太平洋岸の岩江は少子高齢化が進み、学区は統廃合され続け、進出した大型ショッピングセンターも既にシャッター街になりかけな過疎の地方都市。夜空が墜ちるような流星嵐の翌日。その市内唯一の高校に、謎の転校生がやって来た。貼り付けたような笑顔の美少女、三日島悠美は天文部希望だった。
彼女は天文部員の祥兵、雅樹、マリアらに「岩江の大人達が隠す地球の秘密を知りたい」と微笑むのだが……。
作品の章題にアニメや特撮のサブタイトルなどを引用することの多い笹本祐一。「なぞの転校生」「狙われた学園」「星空の向こうの国」といずれもジュブナイルＳＦだけれど、「桶屋横丁の地球防衛軍」だけは出典不明。
謎の転校生、自分たちがあたりまえに住んでいる街の隠された秘密とジュブナイルＳＦの王道展開であると同時に「妖精作戦」の原点に還っているという面もあるかな。
これからどう転がるのか、楽しみなシリーズが始まりました。
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