日本でゲームブックの刊行が本格的に始まった1984年に、いち早く国産ゲームブックの先駆けとなったシリーズの１作目。発行年だけなら、現代教養文庫のファイティング・ファンタジーより早いんだよね。ファイティング・ファンタジーあたりと比較すると、お手軽で（重量的にも軽い）かつジャンルが多岐にわたっているのが特色。この『出発！スターへの道』もタイトル通り芸能アイドルもの。イラストは当時『超時空要塞マクロス』で脚光を浴び、脂が乗りに乗っていた平野俊宏（平野俊貴）。システムとしては、最初に「歌唱力」「表現力」などからキャラの個性として１つ選び、あとはパラグラフ形式で行動しながら選択結果の○×をカウントしていきます。その結果、歌手として紅白出場したり（10点）、芸能活動に関わることなく平凡な人生を送ったり（０点）という物語。
複雑な計算とか山のようにメモを取る必要も無く、お手軽に愉しめる１冊でした。
【出発！スターへの道】【ハローチャレンジャーブック（１）】【高橋昌也】【平野俊弘】【朝日ソノラマ】
