「連中は寄生虫だよ。寄生虫は、宿主には強気でも、宿主が死のうというときには何も出来ない。なにもやらなくても、勝手に自滅する運命だ」ユーリは魔女家をそう評価する。
少年ユーリは騎士院の学業や訓練の傍ら、ホウ社での製紙業を成功させ、さらなる事業拡大を目論んでいた。魔女家の妨害など大した問題ではない。彼の目は祖国の滅びを予期し、自分や大切な人々が生き残るための一手として新大陸の発見を目論んでいた。前世知識にある地球の地図とそれに酷似した今の世界の地図を比較するなら、そこに大陸があるはずだ。
しかし、その頃、隣国であるキルヒナ王国にクラ人の侵攻が迫っていた……。
今回は王城で開催される全学斗棋戦から。将棋みたいなゲームだけれど、わざわざ七大魔女家を敵に回すのも面倒くさいので適当なところで負けてやるつもりが卑怯な裏工作を仕掛けてくるので付き合いきれなくなるのが主人公クオリティ。国難かかっていても、つまらぬプライドだか欲で足を引っ張るのが魔女クオリティ。
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