西方諸国を巡るサトゥーたちはロドルォーク王国で木彫り職人と知り合う。カリオン神殿に奉納する神像を彫るのに木材不足で手に入らないという親方たちの為に手持ちの材料を提供し、自分たちも遊び半分に像を彫ったりぬいぐるみを作ったりと愉しんだ。ところが内海を渡った都市国家カリスォークで、商店街の飴売りとトラブルを起こしている女性を見つけてサトゥーは頭を抱えた。女性の鑑定結果はUNKNOWN。彼の鑑定をはじく存在など、神か魔神くらいのものだ。彼が彫った神像が依り代となって、カリオン神の分け御霊が顕現してしまったのだ。いわく「素晴らしいフィット感」なんだとか。
仕方なく、本物の女神のお供で内海諸国を観光して廻ることになったのだが、賢者の弟子の残党が良からぬことを企んで跋扈していた……。
完全にウェブ版と別ルート、別設定になってしまった小説版。今回は二柱の女神の物語。美味しいものを食べて、お風呂に入って……って、テレビの旅番組みたい。表紙イラストも採用版じゃなくて、カラー口絵の女神の方が完成度が高いと思うよ。
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