「余、ぶっちゃけもう疲れたのだが」旧友たちへの愚痴ではあるが、それが栄えあるライン三重帝国皇帝アウグストⅣ世の言葉となればただではすまない。一選15年満了の任期がまだ２期目の途中なのに。
とはいえ、寿命を持たぬ吸血種のマルティン教授は既に三選全うして悠々だし、人狼の平均寿命は50歳。ダーフィト公爵が今から皇帝となって任期を全うできる保証はない。かといって皇太子は嫁の国に婿入りすると言い出していて……そんなこんなの雑談の果てが、アグリッピナ氏や丁稚のエーリヒたちにまで及ぼうとは、ゲームマスターならぬ身では知るよしもなかった……。
『ああ、もう！ ロマン云々抜きにこれしかないだろ！ 追われている女の子を助けないで何が男か！』
ＴＲＰＧにかかわらず「追われている女性は助けろ」は古くから決まった「おやくそく」なのだ。
転生した前でＴＲＰＧ感覚で生きていくエーリヒの冒険譚。今回は不死者ひしめく迷宮からの帰還とリザルトを経て、魔剣に好かれすぎ、最期は屋根を走って下水に潜るところまで。
エーリヒが兵演棋の駒を売る小遣い稼ぎをしているけれど、確かにキレイなフィギュアは欲しくなるんですよ。自分もフロリダで駒がメタル製でファンタジーキャラのチェスセットを買って帰りました。眼福。手元に置きたくなるのは当然なのです。
【TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す４ (上) ～ヘンダーソン氏の福音を～】【Schuld】【ランサネ】【オーバーラップ文庫】【異色にして王道の転生譚】【ヘンダーソンスケール行方不明のデータマンチ冒険譚】【小説家になろう】【親方！空から女の子が！】【兵演棋(ボードゲーム)】
