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親友の月子を事故死から救おうとした陽葵の選択によって、月子の死は回避したものの代わりに別の犠牲者、幼子を交通事故で失って崩壊した家庭が1つ生まれてしまった。そして、歴史が変わったことにより、もはや月子が陽葵の親友という事実もなくなった。
時間改変はやり直すべきではないという忠告に背き、もう1人の《時守》、クラスメートの千歳の協力を得て陽葵は2回目を試みるのだが……。
だいたい、こういうものはやり直せばやり直すほどドツボにハマるものなのです。作品の手直しとかでも、1つ気にならないところを直したら別のところが気になり……の連鎖で最後には全体がめちゃくちゃになるというのは創作で良くあるパターンですよね。そして、これはまさに人の人生、生き死にがかかっていて、1つ手直ししたことによる余波がどこまで影響するか、誰にも分からないのです。
「私達は本当は、いつでも『今』にいる。『今』に後ろはないのよ」
魔女こと時花さんは、一瞬一瞬の重さを忘れないでと陽葵に説く。
過去をあれこれ弄るより、今を大事にして、ここから未来を変えていく努力をした方が有意義ということでしょうか。
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