「生きる理由を他者に求めるな。誰が決めたかも分からんような基準ではなく、自分の知識と経験でもって、正しいと思うことだけ選べばいい」自分の人生は誰かに強制される者ではないと、クロスはレナルド・アンギラに説く。
殺し殺され、昼夜を問わず命を狙われることが日常だった、武者修行をしているうちに戦国日本から異世界に来てしまった黒須。もっぱら冒険者としてフランツたちのパーティーで働いていたが、そんなクロスに傭兵ギルドから指名依頼がかかった。アンギラ辺境伯の三男レナルドが公務で旅に出る間の護衛を頼みたいというのだ。
それは本来なら辺境伯の騎士団が務める任務だが、帝国との衝突が激しくなり、辺境伯以下、動ける騎士はあらかた動員されてしまっていたのだ。その話を聞いたフランツたちは顔面蒼白となった。この男に貴族の護衛ができるはずがない。ぜったい、どこかで怒って刃傷沙汰になると……。
異世界に転移してしまったサムライの冒険譚『サムライ転移』も２巻。殺し殺されるのが日常の修羅の国、戦国日本で生まれ育った青年が、異世界で冒険者、傭兵として大立ち回りを繰り広げながらの武者修行です。どう死ぬか、どう生きたかが人生の終わりに評価すべきことだという生き方は、周囲の人々に少しずつ影響を与えていきます。
もうね、表紙からしてシンプルかつエレガントで巧いのよ。口絵の騎射するシーンもりりしくてカッコいいぞ。
【サムライ転移～お侍さんは異世界でもあんまり変わらない～２】【四辻いそら】【天野英】【ＭＦブックス】【武士道を曲げずに異世界を斬り進むサムライの血気盛んな冒険譚】【カクヨム】【武士道】【ダンジョン】【鎧組討術】【グリフォン】【旅行小人】
