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亡命したダークエルフの部隊は巨狼の名前を借りてアンファングリア連隊と名付けられた。
エルフたちの国エルフィンドで民族浄化が始まった。人口の9割9分を占める白エルフが、個の戦闘力に勝るダークエルフを危険視し、正規軍による組織的な殺戮を始めたのだ。
村への攻撃からかろうじて生き残ったダークエルフの氏族長ディネルース・アンダリエルは、隣国との国境となっている大河を渡河した時点で意識を失ったが、その彼女を救ったのは連合国家オルクセンの兵士だった。しかし、オルクセンは貪欲にして同族すら貪り食うという蛮族オークの国で……。
「剣と魔法」から「銃と魔法」の時代に移り変わり、作者いうところの19世紀の技術レベル、読んだ感じは第一次世界大戦前夜というあたりの異世界を舞台に、多数の魔種族を擁する連合国家オルクセンと美しいエルフたちの国エルフィンドの戦いをその発端から終結まで描こうというもの。「野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか」が副題だけれど、つまり野蛮なオークがいかに複数の種族が共存する文明国として発展したか、そしてエルフの国は平和というけど善良とは限らないというあたりを書き込んでます。
今回は行き倒れていたディネルースとオルクセン王グスタフ・ファルケンハインとの邂逅から、ダークエルフの救出劇を経てオルクセンの大軍事演習の顛末まで。
【オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~】【樽見京一郎】【THORES柴本】【
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