付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「アラサーがVTuberになった話。4」 とくめい

2024-03-31 | アイドル・声優・芸能
「またそうやって私を甘やかすんだから……こんなの社会人失格ですよ」
 神坂怜のリスナーたちはマイペースでやればいいと彼に対して甘すぎると本人は思っているけれど、リスナーからすれば彼が自分自身に厳しすぎるのだ。面白いトーク以外はなんでもできるのだから。

 神坂怜の登録者数はあいかわらず1万前後で後輩たちに続々と抜かされている最中だし、アンチが多すぎるのもデビュー以来変わらず。まだ登録者数がそんなものということについて会社には申し訳なく思うけれど、彼はアンチの罵倒や低評価自体は気にしていない。アダルトゲームからラジオ出演してみたり案件配信を頼まれたりと、仕事はそんなに悪くないし、そもそもそういうことは気にすることができない性分なのだ。
 彼が気にするのは他人のこと。同じくVtuberになった社畜時代の後輩とか、同じ箱の同僚たちの部屋の汚さとか、最近では別の箱からデビューした妹の友人、十六夜真をめぐる嫌がらせが悪化していること。Vtuber引退かという噂まで出始めている、というかそういう噂を言いふらして煽っている質の悪いインフルエンサーがいるのだ……。

 (感情が壊れているので)自分に責のない炎上とかまったく気にしないアラサーが、ちょっとしたいわれのない悪評にも傷つき病んでしまう妹の友人のために、初めて人に頼ってみたりする回。リスナーじゃないけど、もう少し自分に優しくても良いと思うよ。
 あと、柊冬夜先輩の「なぁに、数字取るのは俺の仕事だ」というセリフ、カッコ良かったですね。ただのシスコンで部屋の汚い男じゃなかったのです。

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