「人狼への転生、魔王の副官14」 漂月

「人間に生まれたら人間として苦労して、人狼に生まれたら人狼として苦労する。お前は人間と人狼の間に生まれたから、その両方の苦労をするだろう。でもふたつの人生で苦労する分だけ、他者に優しくなれるはずだ」
　“黒狼卿”ヴァイトの娘フリーデへの言葉。
　
　ロルムンド帝国での使節団の噂を聞いたワの国からも、技術交流の名目での招待が届いた。つまり、彼らもフリーデたちがミラルディアの次世代の担い手として足るか見極めたいということだ。
　その思惑を承知でワの国に送り込まれたフリーデたちの案内に選ばれたのはいつものフミノではなく、観星衆の頭領であるトキタカの娘イオリだった。養女としてトキタカの期待に応えんと常に心を砕いているイオリにとって、フリーデは親の七光りで苦労知らずのお嬢さまだった……。

　ネクスト・ジェネレーション編はまだまだ続きます。ウェブ版の１エピソードを膨らませて、フリーデの成長譚として再構成した「ほぼ」全編書き下ろし。しかも、今までのアース・スターノベルからスクエアエニクスへの移籍です。
　なので、SQEXノベルのサイトを見ると１月にレーベル新創刊！したといいつつ、13巻とか３巻とかいう作品がごろごろしてます。ぶっこ抜いたなあ……。なんか、担当編集者の退職・転職が契機らしいですけど、大丈夫か、アーススター。こちらもアーススターのサイトにはなんにも書いていないので、気づかずスルーするところでした。

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