付け焼き刃の覚え書き

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「タムール記(4) 暗黒の魔術師」 デイヴィッド・ エディングス

2012-01-23 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
「劣等感があったほうが鼻持ちならない人間にならずにすむでしょう」
 メリデール男爵令嬢の言葉。女は怖い。

「政治とはそういうものだわーーー不正、裏切り、インチキ。だからこんなにおもしろいのよ」
女王エラナの言葉。

 世界創世の力を秘めた宝石〈青き薔薇〉を再び手にしたスパーホークは女神アフラエルの告げられたとおりデルフィの地に赴き、彼らの助力を受けいれることとなった。デルフィの民は長い間、光る魔物と伝説に怖れられる存在であり、彼らに触れた者は生きたまま腐り果ててしまうのだが、彼らのもう1つの能力である読心能力がこの戦いの背後に潜む裏切り者をあぶり出すのに不可欠だったのだ。しかし、教母セフレーニアは彼らへの激しい敵意と嫌悪感を隠さず、スパーホーク一行は分裂の危機に瀕する。
 それは過去の大きな裏切りが原因で……。

「おれたちはみんなへまをやらかすんです。だけど、愛している人のへまなら許すことができる。許そうとしない連中なんかほっときゃいいんですよ」
 聖騎士カルテンの言葉。

「正義のほんとうの関心は、抑止力にあるんですよ」
 そのためには徹底的にやるべきなのだと聖騎士スパーホークの言葉。
 愉しいことではないけれど、やらなければいけないことなら即座に、徹底的に、後顧の憂いを絶つまでやらなくてはいけないのだ。いろんな意味で2度目はないのだ。

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